Terra開発企業「LUNA・UST暴落」を事前に予測していた可能性

LUNA・UST(現:LUNC・USTC)の開発で知られる「Terraform Labs」や同社の共同創設者であるDo Kwon(ドゥ・クウォン)氏が、2022年5月に発生したLUNA・USTの大暴落を事前に予測していた可能性があることが「KBS NEWS」の報道で明らかになりました。

LUNA・UST暴落直前に「韓国法律事務所」へ巨額送金

韓国の検察当局は、LUNA・UST(現:LUNC・USTC)の開発で知られる「Terraform Labs」の共同創設者であるDo Kwon(ドゥ・クウォン)氏が、LUNA・USTの価格暴落が起きる直前に韓国の大手法律事務所「Kim & Chang」に約90億ウォン(約9億円)を送金していたことを確認したと報告されています。

「KBS NEWS」の報道によると、Terraform Labs本社からの資金移動を追跡していた検察は、暴落直前から複数回にわたって合計90億ウォン程度の資金が「Kim & Chang」に送金されていたことを確認したとのことで、韓国検察とシンガポールの捜査当局は”この資金がどこから得られたものであるのか”を現在調査中だと伝えられています。

資金の出所を調査しているのは「会社が保有する仮想通貨を現金化したものなのであれば、横領容疑などを適用できる」という判断によるもので、暴落直前から送金が開始されていることから「Do Kwon氏は暴落の可能性を事前に認識していて、その後予想される法的問題に対処するための準備をしていた可能性もある」との推論も出ています。

また、検察側は「Kim & Changに送金された金額は、通常の顧問料というには多すぎる」という点にも注目して調査を行っているとのことで、「Kim & Changに送金された資金が”犯罪収益によって得られたもの”であった場合には、既に送金されたお金でも凍結・押収できる」とみられています。

Do Kwon氏の逮捕とこれまでの報告内容

Do Kwon氏に関しては2023年3月23日に「Do Kwon氏らがモンテネグロのポドゴリツァ空港で”書類偽装”の容疑で拘束された」ということが報告されており、その後は「ニューヨーク州の連邦検察官がDo Kwon氏を詐欺罪で起訴した」との報告もなされていました。

また、今月初めには「韓国のソウル南部地方裁判所が、Terraform Labsの共同創設者シン・ヒョンソン氏(別名:ダニエル・シン)の逮捕状請求を却下した」ということも報告されており、その数日後には「韓国の検察がDo Kwon氏とその関係者に関連する資産4,145億ウォン(約416億円)を特定し、差し押さえに向けて動いている」ということも報じられています。

ただし、Do Kwon氏が所有していたとされる914億ウォンは韓国国内はほとんど残されていなかったとのことで、「Do Kwon氏は財産の大部分をビットコインなどの仮想通貨に変えて、国外の暗号資産取引所に移動させた」とみられていたため、その後は暗号資産取引所に対して”Do Kwon氏らに関連する資金の凍結”が要請されています。

KBS NEWS報道

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です