【NFT×自動車会社】自動車業界におけるNFT活用事例3選
事例①ポルシェのNFT
HP:https://art.porsche.digital/
『Porsche Art Charity Auction』は、ブロックチェーンスタートアップのファンゾーン(Fanzone)と共同で取り組んでいるプロジェクトです。ファンゾーンはポルシェの子会社であるポルシェ・デジタル(Porsche Digital GmbH)のビジネスユニットであるForward31が6月に設立した企業で、NFTデジタルカードを収集・交換するゲームプラットフォームを運営しています。
販売収益の全額は非営利団体「Viva con Agua」に寄付され、ウガンダや南アフリカにて清潔な飲料水、衛生設備、衛生へのアクセスの提供に利用されます。
2023年1月にはポルシェ911のNFTコレクションのミント(発行)が開始されましたが、用意された7500のNFTのうち、ミントされたのはわずか1600ほどとなり、ポルシェはミントを停止する事態になりました。
一時は、販売価格を下回る事態となったものの、その後フロア価格は上昇し、ミント価格の3倍以上の2.9ETHまで価格が上昇しています。
事例②メルセデスのNFT
ドイツの自動車メーカー「メルセデス」はチームのスポンサーである暗号通貨取引所のFTXとコラボレーション。マイアミGPに向けて様々なデジタル収集品をリリースしています。
公開されたNFTアートは、日本でもよく知られるアニメ作品やSF映画、サイバーパンク的な世界観に影響を受けたというマッド・ドッグ・ジョーンズらしい作品になりました。ネオンに彩られた日本風の街並みと、F1マシンが融合したビジュアルはインパクト抜群と言えるでしょう。3点のNFTアートはオークション形式での販売が予定されており、このオークションはモータースポーツにおける多様性と包括性支援のために、チームとハミルトンの個人財団である“Mission44”が推し進めている共同慈善団体「Ignite」の資金調達の一助とされる予定とのことです。
事例③BMWのNFT
ドイツの自動車メーカー「BMW」はBNBとCoinwebと連携し、NFTリワードアプリを作成しました。BMWブランドの価値を高める行動に対して顧客が報われ、顧客はエコシステムで報酬を活用し、BMW製品を購入する機会を得られます。この最初の発売はタイで行われ、今後はさまざまな国で実施される可能性があります。
BNBとCoinwebはBMWの強力なパートナーで、それぞれエコシステムの取引、分散型ネットワークのインフラストラクチャを提供します。今後はブロックチェーン技術を全体的な戦略に実装し続けるとのことです。
NFT×自動車のまとめ
今回は、自動車業界へのNFT活用事例3選をご紹介しました。
現状は自動車の愛好家に向けた関連コレクションとして、NFTを活用する実験が始まった段階です。フランスの自動車メーカー「ルノー」でも、2022年のモーターショーで、NFTにもなるドリフトマシンを発表し、今後NFTコレクションが用意される予定です。
今度、自動車がEV化し自動運転技術が発展するなかで本体自体がコンセプチュアルなアート・コレクションとしてとらえられるようになれば、NFTと自動車の融合が飛躍的に発展するでしょう。
参照元:NFT Media