“脳波絵画”をNFTとして販売 | 株式会社KonelによるNFT活用の取り組みをまとめて紹介
初めに
東京、石川、ベトナムを中心にNFTアートやリアルイベントなどを手掛ける「 Konel(コネル)」という会社をご存知でしょうか?
Konelは既成概念に捉われない、デザイン活動や働き方を提唱しているクリエイティブ集団です。Konel内にはさまざまな職種や国籍、職場で活動するメンバーが所属しており、多様性を重視しながら活動。
今回は、一定の分野での活動に的を絞らず、幅広くクリエイティブな活動を行うKonelが手がけるさまざまなNFTイベントなどを紹介します。
NFTには投資目的やコレクション以外の高い汎用性のある活用方法などが秘められているので、今後NFTを導入する際の参考にしてください。
株式会社Konel 会社概要
株式会社Konelは東京、石川県金沢市、ベルリン、ベトナムなどに拠点を置きながら活動しているクリエイティブ集団です。
Konel内には30職種を超える各分野のアーティスト、クリエイター、多様な国籍のデザイナーなどがプロジェクトを手がけています。
「未来を実装する越境クリエイター集団」として、これまでに。NFT関連のプロジェクトとして100 COPIED BANANASやBWTCなどを主に手掛けてきました。
またNFTコレクションとのコラボレーション企画として、NEO TOKYO BAR 2050なども有名です。そのほかADKホールディングス、アシックス、エイベックス、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、ソニーなどの幅広い企業と協業したイベントも実現。
各分野で幅広いイベントを企画していますが、特に成長著しい業界がNFTです。今後はDAOやDeFiを組み合わせた、さらなるNFTの多様化が予想されています。株式会社Konelが手がけるようなNFTイベントが、多数誕生する可能性も高いため、今のうちからさまざまなイベントを体験しておきましょう。
100 COPIED BANANAS
100 COPIED BANANASは、2021年12月1日にKonelが販売を開始した3Dデータによる100本のバナナのNFTコレクションです。
2021年12月1日(水)の午前3:00より一般販売が開始された後、2021年12月15日(水)の午前3:00に販売を終了しました。なお販売開始時の価格は一律0.1ETH(2022年9月時点:日本円で約19,000円)。
以下では、100 COPIED BANANASのコンセプトやプロジェクト概要などについて解説します。
コンセプト
100 COPIED BANANASのプロジェクトは「コピーの価値はオリジナルの価値よりも低いとは限らない」というコンセプトから始動しました。
テクノロジーが発達したデジタル時代においては、コピーの価値が低いという定説が絶対的とは限りません。そう考えたKonelメンバーは、3Dスキャン・3Dプリントのコピーサイクルを活用して100個のCrypto BANANAを作成。
それぞれのコピーしたバナナの固有価値を比較することで、仮説立証を目指したプロジェクトとして企画されました。
概要
100本のNFTバナナは、「100 COPIED BANANAS」と呼ばれるNFTショップを通じてリリースされました。
オリジナルのNFTショップを簡単に構築できるプラットフォーム「Mint」を使用。
販売個数は100個限定で、一律0.1ETH(約19,000円)にてオークション販売されました。現在では二次販売として、OpenSeaでも複数点が販売されている状況なので、今後のそれぞれの価格推移に注目。コピーがオリジナルの価値を上回るかに注目です。
NEO TOKYO BAR 2050
「NEO TOKYO BAR 2050」は、銀座で会員制の暗号資産バーを経営しているCryptoBar P2Pの店舗空間を活用した期間限定のコラボイベントです。
日本発祥のNFTコレクションである、NEO TOKYO PUNKSとの共演を果たしました。
Crypto Currency好きが集まる空間では、あらゆる暗号資産に関する貴重な情報収集の場として、大きな注目を集めたコラボイベントです。
コンセプト
NEO TOKYO BAR 2050のコンセプトは、「2050年の東京を支配している富裕層(ブレインバース)をハックせよ」を合言葉にバーに集結するという内容で企画されました。
2050年の東京は、ブレインバースという富裕層たちに支配された結果、社会は分断。市民が富裕層から搾取され続けることで、格差が広がり貧困化が深刻になっているという設定の世界観です。
そんな東京を支配しているブレインをハックして、平和を取り戻すべく「ブレインをハックせよ」を合言葉にNEO TOKYO PUNKSたちは活動。今日もブレインからの東京解放を目指して、NEO TOKYO BARに集結するというストーリー・コンセプトで話題となりました。
企画概要
NEO TOKYO BAR 2050は、人気NFTコレクションNEO TOKYO PUNKSとのコラボイベントとして企画されました。
イベントの舞台は、銀座にある会員制Crypto Bar P2Pの実店舗。来店客の感情をリアルタイムに取得して空間内に反映したり各NEO TOKYO PUNKSキャラクターがモニターに表示されたりする、華やかで飽きのこない空間にデザインされました。そのほかバーチャルフラワーや店内BGMからNFTが届く仕組みなども完備。
2050年の世界観をバー空間にふんだんに詰め込んだ、ファンにはたまらない仕掛けが話題となったスポットです。
開催概要
NEO TOKYO BAR 2050は、2022年7月1日(金)〜同年7月31日(日)の期間限定で開催されました。
住所はCryptpBar P2Pのある東京都中央区銀座5-6-8。時間は18:00〜23:00。
CryptpBar P2Pに入店するには、Ethereum(ETH)にて専用NFTを購入する必要がありました。
NFTの特徴である、証明書としての機能を活用した注目を集めたイベントだったと言えるでしょう。
実施施策
NEO TOKYO BAR 2050は、未来のバーをイメージした空間にデザインされました。また空間だけではなく、店舗内で提供される食事も宇宙食などの未来を彷彿とさせる見た目に調理。
コラボレーション企画のコンセプトのなかには「未来を感じる飲食体験」という内容も盛り込まれていたため、見た目が楽しい食事も魅力の1つでした。
ほかにもBGMを通じて受け取れるNFT作品では、会員限定のコラボレーションNFTアートが配布。運営チームメンバーによるトークイベントが開催されるなど、食とNFTとコミュニケーションの場として、大きな盛り上がりを見せたイベントです。
なお、以下は「NEO TOKYO PUNKS」の公式Twitterアカウントになります。
https://mobile.twitter.com/ntp_nftofficial
プロジェクトチーム
NEO TOKYO BAR 2050のコラボイベントは、知財図鑑とKonelが企画、プロデュース、制作などを行ったイベントでした。
NEO TOKYO PUNKSとCryptoBar P2Pによるコラボであり、技術提供には株式会社EmpathやSUSHI TOP MARKETING株式会社も協業。
NFTファンに夢の空間を楽しんでもらいながら、コミュニティを深める場を提供したのがNEO TOKYO BAR 2050というイベントでした。
BWTC - 脳波買取センター
BWTCは、「無意識に思考される目に見えない人間の脳波を取引する」というコンセプトの元、近未来的な展示場にデザインされたイベント会場を使用。
株式会社Konelが手がけた「BWTC Trade Week」は、2022年7月30日(土)〜8/7日(日)にかけて、アーツ千代田3331にて開催されました。
BWTC 公式サイト:https://www.bwtc.jp/
コンセプト
BWTCのコンセプトは、「市民から脳波データを買い取って適正に収益化する組織」というものです。
脳波買取センターであるBWTCでは、期間限定でBWTC Trade Weekを開催しました。同時にメタバース上に「BWTC Metaverse Store」も開設。情報科学者である暦本純一氏やメディアアーティストの八谷和彦氏をはじめとした有識者5名の脳波データから生成されたNFTを販売しました。
また、アーツ千代田3331にて開催されたBWTC Trade Weekの本会場の空間は、スタイリッシュな白黒空間にデザインして非日常感を演出。デザイナーは所々に波模様をあしらって、空間全体を「人間の脳内」をイメージさせる空間に仕上げたと語っています。
Konelのクリエイターは、非日常感を味わってもらうためにディズニー・ランドのような空間を目指しながら制作しました。
企画概要
BWTC Trade Weekでは、実際の脳波を活用して制作された絵画も展示販売されました。
オープン予告後には、多くのNFTファンより反響があったため、急遽NFTのECメタバースストアを立ち上げるに至っています。協賛企業である株式会社ハコスコにより開設したメタバースのECサイトでは、有識者5名の脳波データを元に脳波絵画NFTを10点を限定販売。
NFTへの参入ハードルを下げるため、希望者がクレジットカード決済できるように購入方法を変更。購入後、事務局から購入者のウォレットへと送付する仕組みを導入しました。
なお、以下はBWTCの企画概要になります。
プロジェクトの目的 : 無意識の脳波の価値を透明化させる
特徴 : 実物の脳波絵画と脳波NFTの顧客を棲み分け。NFTでは初心者がターゲット。
販売時期 : 2022年7月30日午前11時
販売個数 : 10点
販売価格 : 11,000円(税込)
現在のフロア価格 : ー
Discordの参加者数 : ー
Twitterフォロワー数 : 出村光世(Konel・知財図鑑_代表)_1,505人(https://twitter.com/dem_yeah)
《BWTC Trade Week》開催
「普段さまざまな事を無意識的に考えている脳波データに透明性を与えて売買したらどのようなムーブメントが発生するのか?」今回のBWTC Trade Weekのきっかけは、Konel代表のこの考えからスタートしました。
以下は、BWTC Trade Weekに関する詳細内容になります。
■概要 : 100秒間=一律1,000円で最大100万円の脳波を買取る
脳波絵画と脳波NFTを提供
■特設サイト : アーツ千代田3331 / BWTC Metaverse Store
■開催期間 : 2022年7月30日(土)〜8月7(日)_11:00〜19:00
■料金 : 1,000円〜
■開催地 : 〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11−14
■主催 : 株式会社Konel / メディアパートナー:株式会社知財図鑑
■代表からのコメント :「脳波データを売買して収益化を。」というキャッチーな言葉が入口ですが、今回のイベントも含めてすべてクリエイティブ活動として行っています。
今後は、私たちのような専門職以外の一般の方たちが主体となって、さまざまなNFTイベントなどの活動を行えるような世の中になると、さらに面白くなるのではないかと考えています。
NFTの内部構成には「to Earn(トゥー・アーン)」が潜んでおり、今回の企画では「Think to Earn(シィンク・トゥー・アーン:考えてお金を稼ぐ)」が根底にある考えです。BWTC Trade Weekを通じて、多くの人がクリエイティブな活動に取り組み、さまざまなto Earn活動が増えて活力ある世の中になればいいと思います。
終わりに
株式会社Konelは、東京、石川県、ベトナムに拠点を置きながら多国籍なクリエイターが活動している集団です。
これまでに100本の3Dデジタルアートを販売する「100 COPIED BANANAS」やフィジカルなイベントである「NEO TOKYO BAR 2050」などのさまざまなイベントを開催してきました。既成概念に縛られることなく、フレキシブルな働き方によって自由度の高いクリエイティブ作品や注目イベントを数多く担当。
2022年の夏には、脳波を買い取るユニークな取り組みであるBWTC Trade Weekなども開催しました。
「クリエイティブな活動やNFTなどに興味のない人たちにも親しみをもってもらいたい」という想いから、今後もさまざまな活動を手がける注目のクリエイター集団です。
ぜひ、今後のNFTをはじめとしたユニークな取り組みに注目していきましょう。
参照元:NFT Media