イーサリアム(ETH)大型アップグレード「The Merge」を完了|PoSへと移行


イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」の実装が日本時間2022年9月15日15時43分頃に完了したことが明らかになりました。今回の大型アップグレード完了によって、イーサリアムのブロックチェーンは「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」のコンセンサスメカニズムへと移行しました。

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環境に優しい高性能チェーンに移行

イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」の実装が日本時間2022年9月15日15時43分頃に完了したことが明らかになりました。

Ethereumの創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏も本日15時59分のツイートで『ファイナライズを完了した』と報告しています。

※注意喚起:ヴィタリック・ブテリン氏のツイートのコメント欄などに「ブテリン氏を装った詐欺師」が複数のコメントを投稿していることが確認されています。これらの詐欺師は『マージを記念してイーサリアム財団が100,000 ETHをプレゼントする』などと投稿し、『専用サイトでETHを送金すればその倍額を返金する』といった説明を行っていますが、このようなサイトは送金されたETHを騙し取る「GiveAway詐欺」であると考えられるため、十分注意するようにしましょう。


The Merge(マージ)とは、イーサリアムで採用されているコンセンサスアルゴリズム(取引承認・合意形成の仕組み)を「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work/PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)」へと移行する大型アップグレードであり、今回のアップグレードによって従来のイーサリアムは「PoSを採用したイーサリアム」へと移行することとなりました。

PoSは第三世代ブロックチェーンでも広く採用されている環境にも優しい高性能なコンセンサスアルゴリズムであり、「PoWに比べて消費エネルギーを99%削減できる・51%攻撃への耐性を強化することができる・トランザクションが覆る可能性をさらに下げることができる・ブロック生成時間を安定させることができる」など様々なメリットがもたらされると期待されています。

また、このアップグレードによってこれまで発生していた「1日あたり13,000ETH」のマイニング報酬が”ゼロ”になり、1日のETH新規発行量がステーキング報酬の「1,600ETH」のみとなるため、ETHの新規発行ペースが約90%減少し、価格上昇にもつながる可能性があると期待されています。

なお、イーサリアムの「The Merge」に関しては『ガス代が安くなる・取引が著しく速くなる・ステーキングAPRはマージ後3倍になる』などのメリットがあるとの意見が一部で出ていますが、イーサリアム財団は2022年8月17日に公開した記事の中で『そのような認識は全て誤解である』ということを説明しています。

イーサリアムのPoS移行が進められている一方では、イーサリアムを分岐させて従来のPoW版イーサリアムを存続させる「Ethereum PoW(ETHW・ETHPoW)」の準備が進められていましたが、PoW版Ethereumはマージ完了から24時間以内に開始する予定であるとも報告されているため、今後の動向にも注目が集まっています。


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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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