【独占】話題のNFT、「Very Long Animals」ファウンダーAkim氏を徹底解剖(後編)
前編はコチラから
前編では、彼の幼少期から起業に至るまでの生い立ちと過去を取り上げたが、
後編では、初めての起業から現在に至るまでの変遷を辿る。
ベリロンの製作を始めたきっかけや経緯、またAkim氏にとっての「ベリロン」とは何か、について赤裸々に語ってもらった。
大学院で初めての起業
大学院1年の夏に起業しました。
最初は、先輩が持っていた形だけの会社を引き継いで、教育系の事業を始めました。しかし、最初の起業は全く上手くいかず、営業へいってもとにかく反応が微妙で伸びませんでした。
けれど、その上手くいかないことが面白くてハマりましたね(笑)。諦めたくないと思い、教育系で再チャレンジしました。
結局、3つくらい事業を始めましたがどれも結果が振るわず、、、
そんな経緯で色々あり一度チームから抜けました。
これが昨年末頃の出来事で、そこからもう一度自分自身で起業しようと決意しました。
上手くいかないけど、起業を諦めたくないと思い、再度教育領域でチャレンジしていました。
Vtuberの美少女キャラ先生を用いた「アバター家庭教師」というサービスを手がけた時には、先輩経営者の方から「おもしろいけど、それ続かないだろ」と指摘を受けることもありました笑
Web3との出会い
そもそも、「Web3」という単語自体はTwitterではじめて見かけました。
そして、Web3に触れるきっかけとなったのは、昨年末に京都で行われたWeb3に関わる起業家イベントでした。
そのイベントはSkyland Ventureの木下さんや学生VCの鈴田さんらが主催してくれたもので、JPYCの岡部さんも出席されていました。
こういう業界があるんだなと認知しましたが、その後はたまに本や記事を読みながら、関心のあった教育事業を続けていました。
そんな中、起業家の先輩と話をするうちに「世界でデカいことやりたい」という気持ちになりました。
そこで「世界規模のことがやりたいのに、シリコンバレーに行ったことがないのはダメじゃないか」と感じ、思い立った数週間後には現地へ渡航していました。
けれども、この時はまだ、将来的に教育事業を進めようと思っていた中での渡航でした。
ベリロンの誕生
シリコンバレーでベリロンの萌芽
現地の人に使ってもらうために、プロトタイプの教育事業を2つくらい持って渡航しました。
しかし、現地の起業家はWeb3関連の方がほとんどであったため、彼らと話を合わすためにもNFTくらい触っておかなければ・・・という危機感と、
シリコンバレーの気候が暖かくて天気も良かったこと、日本でいる時よりも比較的時間に余裕を持つことができたことが理由で「久々にドット絵でも描くか」と思い立ち、偶然ベリーロングなアニマルを描きました。
当時、両親からお金を借りて起業に挑戦しており、ベリロンを描いた時には口座に数万円しかありませんでした。
そんな中でしたが、1体目ができた瞬間になんとなく「これ売れるかもなあ」と思ったことを覚えています。
そこでまず、はじめにできた3体の画像をTwitterに載せて反響を見ようと思いました。
すると、100近くのいいねがつきました。
そこで、みんなこれをカワイイと思ってくれるんだなと理解し、その次の日には8体揃えて、0.01ETHで売り始めました。
これがベリロンのスタートでしたね。
ベリロン作成後
「めちゃくちゃ売れるやん!!」と驚いていました。
そこからは、「アメリカ渡航資金を取り返してやろう!」という気持ちで毎日新作をリリースした結果、一気に30体ほど制作しましたね。
しかし、ホルダーをはじめとするみなさんからの反響をいただく中で、お金ではない、それ以上のものを背負っているなと実感し始めると同時に、これをもっと面白いものにできるなと信じていました。
また、ベリロンの売れる速度が早過ぎたため、バブル化しているなという恐れもありました。
こういった経緯で、自分の中に任感のようなものが芽生えまして、あえて安く売る、とか、いつ新しい作品をリリースするか、といったようにベリロンがどうすればエンタメとして持続したものになるかを考え始めました。
元々エンタメにも興味があり、「アバター家庭教師」もそこからインスピレーションを受けたものでした。
そういったエンタメの要素をベリロンに取り入れることをこの時から考えています。
まだ残りのシリコンバレー滞在期間が1ヶ月以上余っていましたが、向こうにいながら日本時間で生活をしてベリロンのことだけに集中するようになりました。
ベリロンに対する反応
当時多い日には、1日10時間くらいTwitterで「ベリロン」と検索をして、全ての関連ツイートにいいねをしていました。
そこでわかったのが、ポジティブとネガティブなことの両方を含んだ色んな感情がベリロンの周りに沸き始めていたということです。
中には、「調子乗ってんな」とか「高すぎるよ」といった声もありました。
しかし、僕はこの賛否両論ある状態をチャンスだなと思いました。
これは、新しいものが生まれた時の典型的な状態だと考えていて、この少し歪んだ状態をどれだけ持続させられるか、が重要になってくると思います。
そして、このままベリロンを渡航資金を取り戻すための一過性のお金稼ぎ、として僕が捉えると、この盛り上がりが一瞬で終わってしまう、とも思いました。
そこで少しブレーキをかけて、「ベリロンの価値は何か」について深く考えました。
Akim氏の本音
これまでのインタビュー内容だけを振り返ると、割とスイスイ進んできた人生のように感じる方もいるかもしれませんが、昔からずっとクリエイターに憧れてきた人生だったので、今ベリロンを通じて創作活動ができていることが本当に楽しいです。
小学校の時にはじめてなりたいと思ったのが漫画家で、そこから芸人・ゲーム制作者と、とにかく創作に携わりたい気持ちが強かったです。
けれど、それがこれまで周りに認められる瞬間はなくて、自分の中で才能があるとは思いませんでした。所詮、趣味程度なのかな、というモヤっとしたものをずっと抱えていました。
そんな中、「ナニカを作る」という最後の手段が「起業」だと思ったため、今挑戦しています。
編集後記
この取材は実は5月に行ったものです。しかし、リリースがこれほどまでにベリーベリーロングになってしまい、Akimさんはじめベリロン関係者の方々、申し訳ありません。
取材以降、ベリロン界隈をフォローさせてもらい気づいたことは、ベリロンコミュニティが限りなくAkimさんの理想に近付いているのではないかということです。Akimさんが幼少期や学生時代に楽しんでいた、ニコニコ動画のネットミームやそれに付随するユルさ、のようなものがベリロンコミュニティにもそのまま反映されているなと思います。
Twitterにおける朝の「Vgm」という挨拶にはじまり、オフ会にホルダーそれぞれがオリジナルのグッズ(Tシャツなど)を自作して参加している姿やその団結力に、Web3コミュニティとしての価値を感じます。
また、第3回ベリロンオフ会「超ベリベリジャンボ祭」!!が東京の六本木で開催される予定です。
今回のオフ会にて、残り数体のGENESIS、そして次回コレクションについての情報が参加者限定で事前発表行われます。
どなたでも参加可能ですので、ベリロンホルダー以外の方々もこの機会にぜひご参加してみてください!
日時:9月17(土)18時〜21時
場所:合同会社DMM.com 六本木本社
詳細情報は以下のツイートのスレッドからご確認ください。
https://mobile.twitter.com/VLA_JAPAN/status/1562352332322484225
〈VeryLongAnimal 関連URL〉
VeryLongAnimal Lit.Link:https://lit.link/verylonganimals
VeryLongAnimal OpenSea:https://opensea.io/collection/very-long-animals
VeryLongAnimal Twitter Community:https://twitter.com/i/communities/1498032872757678080
Akim Twitterアカウント:https://mobile.twitter.com/gdvonly
参照元:NFT Media