Snapchatがアプリ内でNFTを表示できるサービスの展開を計画中
スナチャという愛称で知られている写真共有アプリのSnapchatは、NFTの導入に向けての取り組みを進めていることがわかりました。
運営会社であるSnap Inc.の報告によると、Snapchatのアプリ内でデジタルアーティストがNFTを紹介できるようにする新機能の導入が検討されています。
新機能の紹介
Snapchatは、ARフィルターの導入に取り組んでおり、この機能によってクリエイターはデジタルコレクションをユーザーに披露できるようになります。
現時点ではこの新しいサービスについての情報はまだ少なく、明確になっていない点がいくつかありますが、無料で利用できる新機能であることは確定しています。
無料で展開される予定ですが、SnapchatはNFTマーケットプレイスなどのサードパーティとのパートナーシップ契約を結ぶ方向にも取り組みを進めており、クリエイターにはこの新機能で収益化できるようにするオプションも用意されています。
Snapchatはまだ新機能の詳しい情報を発表していませんが、Financial Timesのレポートによると、同社は 8 月中に限られた人数のクリエイターを対象にこの機能をテストする計画であることが発表されています。
クリエイターはNFTをミントしてから、希望するデジタルアートをSnap Lenses(フィルター)に追加して、ユーザーに公開できるという流れで展開される予定です。
Snapchatの有料プランであるSnapchat +の登場
今回進められているSnapchatの取り組みは、より様々な機能を兼ね揃えた同アプリの有料プランを立ち上げることへの大きな一歩となりました。
月額わずか3.99ドル(約530円)の「Snapchat +(スナップチャットプラス)」と呼ばれるSnapchatの有料版は6月から、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザー向けに提供が始まっており、将来的にはその他の地域でも利用可能になる予定です。
有料版は、コミュニティの中でも最も熱いメンバーにユニークな体験を提供することを目的に作られました。
「Snapchat +」の登場が、運営会社であるSnap Inc.の今後を大きく変える働きをすることが期待されています。
Snap Inc.の人気低迷からの脱却への期待
コロナウイルスによって招かれたパンデミックの期間、Snap Inc.は若いユーザーや新しい広告主を引き付けたため好調のように見えましたが、業績を維持することはできませんでした。
株価は2021年9月に83ドル(約1,1000円)で高値を付けた後、現在、株価は約12ドル(約1,600円)で取引されています。
専門家は、Snap Inc.が今後さらに厳しいフェーズに直面することになると考えており、NFTの導入などの新たな分野への挑戦をすることで、同社が正しい軌道に戻る可能性があると期待しています。
最後に
FacebookやTwitterといった他のソーシャルメディアも昨年あたりからNFTの導入を開始しており、Snapchatはひと足遅れての参入という形になりました。
しかし、まだまだ話題性の高いNFTですので、Snapchatが今後どのように注目を集めるユニークなサービスを展開していくのかが楽しみです。
元記事:https://nftnewstoday.com/2022/07/24/snapchat-to-allow-artists-to-display-their-nfts/
参照元:NFT Media