【保存版】売れないNFTアートを売るための13のチェックリスト
NFT Mediaでは、日々多くのNFTプロジェクトの情報が寄せられます。今やSNSの限られた世界だけでなく、テレビやネットのニュースでも、たびたび高額の取引が話題にあがる「NFTアート」は、新たな市場として活気を見せています。しかし、その反面、せっかくNFTアートを制作したものの、なかなか売れなくて困っているという悩みをお持ちの方が意外と多いことが分かりました。
今回は、どうすればNFTアートが売れるようになるのかについて、ご紹介していきましょう。「NFTアートを売るために意識しておきたいチェックリスト」を13の項目に分けて用意しました。
□自身のメンタルをコントロールする
□目的を明確化する
□目標を定める
□コンセプトを決める
□ルールを可視化する
□購買層のペルソナを作る
□利用シーンを決める
□出品プラットフォームを考える
□出品するブロックチェーンを決定する
□価格を設定する
□戦略設計を立てる
□プロモーション方法について考える
□購入され続ける方法は?
それではさっそく、上記のチェック項目について、ひとつひとつ詳しく解説していきましょう。この記事がNFTアートを制作するアーティストの皆さんにとって、少しでも役に立てば幸いです。
自身のメンタルをコントロールする
まずは、NFTアートに限らず、何かを始めるタイミングで必要なのは強い心です。NFTアートを出品してすぐは、なかなか売れないことが多いかも知れません。と、いうよりも、無名のアーティストの作品なんて、最初は売れなくて当たり前なのです。たとえとある業界では少し名の知れた人が出品したとしても、やはりコレクターの目に留まらなければ、すぐに購入はされません。これは、フリマアプリなどでも同じですよね。
Openseaは仕様上「View数」が可視化されているので、自身のアート作品がなかなか見てもらえず、心が折れることもあるかも知れませんが、そこで諦めてしまっては終わりです。「必ず売るぞ!」という強い意志を持ち、出品してすぐに購入されるかどうかで一喜一憂せずに、目の前にあるNFTアートの作品制作に取り組みましょう。誰でもみんな、最初は初心者です。自分の作品を発信し続けるには、自分自身のメンタルをコントロールすることも時には必要になってきます。
無事に作品が売れるまで、メンタルを前向きに保つためには、自分の中で何か「目的」を決めるのがおすすめです。
目的を明確化する
NFTアートを販売する上で、何を目的にするかは人それぞれですが、まずは「何を成し遂げるために売るのか」を明確にしましょう。
例えば、自分が描いたNFTアートを通じて、世界に発信したい思いがあるのであれば、NFTアートでそれを伝えることが、あなたの目標です。また、内容ではなく、NFTアートの売り上げで、発展途上国に小学校を建てたいなども、立派な目標と言えるでしょう。
目的を決定する際は、あなたが「何をしたいのか」を第一に考えてください。そして、その目的が自分の中で明確になったら、具体的にドキュメントに書き出してみましょう。上手に書けなくてもかまいません。内容がまとまってなくてもいいので、まずは想いの丈を自由に書き出してみるのがおすすめです。
そうすることで、なぜ自分がNFTアートを売りたいのかが、はっきりと見えてくるでしょう。
目標を定める
目的が明確になったら、次はNFTアートを販売する上での「目標」を決めていきましょう。魂を込めた作品を作るのは、かなりの労力が必要です。いつまでに、どの作品を仕上げて、販売を開始するかなど、なるべく期限を明確にして、スケジュールを立ててください。
自分が作成するNFTアートは、どういう人向けなのか、また何人ぐらいに買ってもらいたいかなども意識しながら制作すると、よりターゲットが明確になります。
もちろん、金額として、いくらぶん売りたいなどの目標でもかまいません。目標を定める際には、定量的な目標と定性的な目標があると尚良しです。自分の心に従って、いつまでに何をクリアしたいかを具体化していきましょう。
コンセプトを決める
細かな目標が決まったら、次はNFTアートのコンセプトを決めましょう。ここでいうコンセプトは、あなたがNFTアートを企画する上での基本的構想の方向性です。簡単に言えば、どういった作品を作るのかといったことですが、しっかりとコンセプトの方向性を明確にしておくことで、コレクターのニーズにも答えることができます。
また、NFTアートを販売する際には、コンセプトを揃えておくことも重要です。せっかく流行りのNFTアートを制作しても、ドット絵や風景、人物画など、まったく統一感のない作品の中に紛れ込んでいたら、なかなか売れません。コンセプトに統一感を持たせると、コレクションする側も選びやすくなるというメリットがあります。
実際に売れている作品を制作しているアーティストの方は、コンセプトを統一して出品している人が多いです。
ルールを可視化する
続いては、ルールを決めていきましょう。まず、NFTアートの作品は、あなたらしさが大切になります。まずは基本的なルールを守り、イレギュラーを作らないようにしましょう。イレギュラーを作ってしまうと、全体の世界観が崩れてしまいます。
先ほどのコンセプトと重なる部分がありますが、統一感のあるアートを販売することで、ひとつの絵柄やタッチを気に入った人が、集めてコレクションしたいと思ってくれる確率が高くなります。
SNSなどでバズりやすくするためには、流行や話題になっているアートの要素を作品に取り入れるようにしてみましょう。SNSを通じてリンクが貼られれば、多くの人に作品を見て貰える確率も高くなり、View数が増えれば増えるほど、買ってもらえる可能性も上がります。
そして、NFTアートを購入したら、後にどんな良いことがあるのかなどの期待値を高くすることも大切です。販売数や販売期限が限られている限定のアートは、その後に値上がりや希少価値が上がることが予想されるので、購入したいという人も増えるかも知れません。
購買層のペルソナを作る
「目標を定める」の項目でもお伝えしましたが、NFTアートをどんな人に買ってほしいかなどのターゲットを絞り込む中で、購買層のペルソナを作ってみましょう。
ペルソナとは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、しばしばマーケティングにおいて活用されます。実際にその人物が実在しているかのように、リアリティのある詳細な情報を設定していくことで、ユーザー視点の精度を高めることができ、プロジェクトの方針もはっきりするのでおすすめです。
ペルソナを作成する際は思い込みや先入観などは反映しないように気を付けましょう。上手く作るコツは、ユーザーからの意見を取り入れ、実際のデータを反映させることです。
利用シーンを決める
NFTアートを作成する上では、どのような使われ方をするかを意識しなくてはいけません。NFTの利用シーンは主に、「コレクション型」と「利用型」の大きく2つに分けることができます。
利用型の例としては、SNSアイコンやファントークン、またゲームやメタバース内で利用できるNFTなどで、実際の生活で使えるNFTは、これからもどんどん増えていくでしょう。コレクション型の例としては、「oncyber」などの仮想空間上のギャラリーに、NFTアートを置いて鑑賞したりすることがあげられます。
活用法は購入したコレクターの自由ではありますが、ある程度どんな風に使ってもらいたいかを意識して制作する方が、買ってもらいやすいのでおすすめです。
出品プラットフォームを考える
NFTのアート作品やコンテンツは、NFTマーケットプレイスで取引されます。取引可能なプラットフォームは、年々増えているので、どこに出品しようか迷ってしまう方も多いかも知れません。誰でも気軽に出品可能なプラットフォームもあれば、スポーツや音楽、アートなどに特化したマーケットプレイスもあるので、自分に一番合ったところを選びましょう。
▼国内のマーケットプレイス一覧はこちらから
有名どころでは、「OpenSea」や「HEXA」などがあります。この二つを比較すると、OpenSeaは世界最大ですが、出品・購入に辿り着くまでにかなりの努力と時間を要する可能性があります。HEXAはTwitterのアカウントを持っていれば売買が可能なので、NFTアート初心者の方にとっては、始めやすいプラットフォームと言えるでしょう。
また、すでにご存じの方も多いかも知れませんが、OpenSeaは海外のNFTマーケットなので、円には対応していません。しかし、HEXAであれば日本企業なのでクレジットカードによる円の支払いにも対応しています。英語があまり得意でない方は、「HEXA」の方が使いやすいかも知れません。
ただし、HEXAは日本中心の小規模なプラットフォームなので、NFTアートを高額で販売するのは難しいといったデメリットもあります。高額な金銭のやり取りを想定している方は、OpenSeaがおすすめです。
出品するブロックチェーンを決定する
「OpenSea」では、イーサリアム以外にも複数のブロックチェーンに対応しています。「Polygon(ポリゴン)」「MATIC(マティック)」「Klaytn(クレイトン)」「Tezos(テゾス)」などがOpenSeaに対応しているその他のブロックチェーンです。
NFTを取引する際には手数料が発生し、これをガス代と呼ぶのですが、近年ではイーサリアムの需要が増加しており、このガス代もとても高額となっています。そのため、他のブロックチェーン上のNFTであれば、取引時の手数料を節約することも出来るのでおすすめです。
なかでも、ポリゴンのメリットは、この手数料が全くかからないと言うことです。ポリゴンは、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決するために作られました。そのため、ポリゴンに手数料がかからないのは、プロジェクト自体の核なのです。
NFTアートで真剣にお金を稼ぎたいと思っている人には、イーサリアムがおすすめですが、NFTアートがどんなものなのかを試してみたいと思っている段階の人には、ポリゴンから入るのがおすすめです。
価格を設定する
NFTアートを販売する上で、価格設定は非常に重要であると言えます。高すぎても購入されませんし、逆に安すぎても手を出さない人が多いからです。OpenSeaでは、出品後に値上げをすることができないので気を付けてください。
価格を設定する際には、なぜその価格にしたのかがポイントとなります。目標利益がある方は、逆算して価格を決めるのもおすすめです。ひとつの制作にかかる時間と、出品する数をしっかりと計算してから、価格設定をしましょう。
もし、価格設定に悩んだ場合、自分と似たコンセプトの作品を作っている人がいれば、その人の売れている価格を参考にして決めるのが一番簡単です。
NFTアートの場合は、転売などの二次流通が発生する可能性も考慮して、価格設定をすることが肝心です。「転売」と言うと言葉が悪いですが、実はOpenSeaには二次流通の仕組みが存在します。自分が制作した作品が転売された場合に、一定の収益が入る形になっているので、値段設定が安過ぎると、転売収益があまり入ってきません。
ちなみにOpenSeaでは転売収益の価格を自分で設定することができるので、それを考慮した上で価格設定を考えてみてくださいね。
戦略設計を立てる
確実にNFTアートを売りたいと言う人は、「これから1年の間にこんなことをしたい」などのロードマップ立てて考えましょう。
ロードマップに書く内容としては、ざっくり言うと「目標」「期限」「中間目標」「挑戦したい課題」「どのように実施するか」です。少し面倒にも思えるロードマップの作成ですが、目標の達成に向けて、今自分がやらなければいけないことが、きちんと可視化されるので、戦略設計を立てる際におすすめです。
また、ロードマップを公表することで、自分自身の決意表明にもなりますよ。
プロモーション方法について考える
NFTアートを販売するときには、プロモーションを行うことも大切です。まず、初心者でも入りやすいプロモーションの選択肢としては、TwitterでのGiveaway企画などで無料プレゼントを行うなどが有名です。無料プレゼントを行うかわりに、twitterのフォローやリツイートをお願いするなどすれば、認知度を上げる方法として一役買ってくれますよ。
▼Giveawayについて詳しく知りたい方はこちらから
また、「NFT Media Members」のような、企業やクリエイター、コレクターなどのNFTに関わる人が、NFT Mediaを通して読者に記事情報を発信することができるサービスを利用するのもおすすめです。
NFTのクリエイターコレクターが集まるコミュニティに参加するのも、自分の作品を宣伝する良い機会になります。マーケティングの勉強にもなるため、クリエイターやコレクターとの交流は積極的に行いましょう。
Twitterで「#NFT宣伝枠」というハッシュタグを検索すると、リプライ欄を解放している方がいます。「#NFT宣伝枠」とは、リプライ欄に自由に宣伝していいという意味なので、見つけたら有難く宣伝させてもらいましょう。実際に宣伝枠から購入されることはよくあり、フォロワーの数や他のツイートの内容などは関係ないので、ぜひチェックしてみてくださいね。
購入され続ける方法は?
NFTアートの販売が軌道に乗ったら、このまま継続して購入され続けるようにしたいですよね。そのために必要なことは、「情報発信をし続けること」、「ファンとのコミュニケーションをとること」「新しい挑戦をすること」の3つになります。
まず、情報発信をし続けることですが、順調に売れ始めても、情報の更新やプロモーションに関しては気を抜かずに継続しましょう。NFTアートは日々新しいプロジェクトが更新されていくので、一度バズってもすぐに過去の物となってしまいます。自分のアート作品をオワコン化させないためにも、常に最新の情報を発信していくことが大切です。
ファンとのコミュニケーションをとることは、主にTwitterやコミュニティなどで、あなたのアートを気に入って購入してくれた人たちに対して行います。情報発信にも繋がる話ですが、早い段階で新しい作品を提示するなど、積極的なアプローチを行いましょう。
ラストの新しい挑戦をすることは、アーティストとしてのあなたのこれからに繋がるよう、ひとつめの目標が叶っても、そこで満足せずに、更なる高みを目指して新しい目標を設定することです。NFTアートが売れたことだけで満足してしまうと、次のステージへは進めません。これからどうなりたいのか、この先の未来はどうしたいのかを意識することが大切です。
まとめ
今回は、「どうすればNFTアートが売れるようになるのか」についてご紹介いたしました。
NFTアートを売るには、運の要素も強そうに見えますが、実態は地道な努力や数をこなしてコレクターの心を掴むことが一番の近道です。こちらの記事でご紹介した内容の中で、自分は何をどれぐらい出来ているかを、まずはチェックしてみることから始めましょう。
あなたの素晴らしいアートを世の中に届けるお手伝いが出来れば幸いです。
参照元:NFT Media