ビットコイン先物ETF取引開始の効果、強気なアナリストら1BTC当たり2000万円を視野に
暗号資産(仮想通貨)業界の強気のアナリストたちは、米証券取引委員会(SEC)が初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)の上場を認めた結果、その価格は1BTC当たり20万ドル(約2,200万円)に向けてようやく一歩を踏み出したと見ているようです。業界は短期と1年後以降のビットコインの状況や価格がどうなるか注目しています。
ビットコインETFはイエスかノーではなくいつ承認されるかの問題に
初のビットコイン先物ETF上場が承認され取引が始まったのはプロシェア(Proshares)の「ビットコイン戦略ETF(Bitcoin Strategy ETF)」でした。
仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)の創業者タイラー&キャメロン・ウィンクルボス兄弟が、初めてETFを申請したのは2013年でした。それから8年の間、申請はされるものの、いずれも未承認もしくは決定延期に終わっていました。今回ようやく承認された結果、ビットコインETFは承認か非承認の問題ではなく、いつ承認されるかの問題になりました。
ETFは投資家、特に初心者の仮想通貨へのアクセスが容易になります。投資家はウォレットの設定や仮想通貨取引所でのアカウント登録を必要とせず、仮想通貨そのものを購入する必要がないため、リスクは低くなるとされています。ビットコインはデジタルゴールドと言われますが、JPモルガンの調査によると、より多くの投資家は金(ゴールド)のヘッジ資産としてビットコインを支持しています。
ビットコインETFは世界的なBTC受け入れの始まり
グレースケール(Grayscale)は10月18日、同社のビットコイン信託「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」をETFに変更する計画が明らかになりました。多くのアナリストによれば、ETFに起きているこのような波は、世界的なビットコインの受け入れる始まりに過ぎないと見ています。
ビットコイン価格は今回のニュースに反応して、取引開始直後6万2900ドルの高値を付けました。当面の目標は7万ドルを上回ることでしょう。しかし、アナリストはBTCの強気相場にもっと高い期待を寄せています。今年末までに20-30万ドルになるとの予想です。仮想通貨アナリストでTwitter名TechDevは、BTC価格20-30万ドルという予測は「余りにもプログラム化されすぎている」とツイートするほどです。
ビットコイン価格予測モデルで有名なPlanBは、2019年3月にStock-to-Flow(S2F)モデルを発表、その後の価格変動はモデル通り推移しています。PlanBはその後、モデルをアップグレードして「Stock-to-Flow Cross Asset(S2FX)」を発表しました。
PlanBのS2FXモデルによると、24年のそれは28万8,000ドル(約3,200万円)になると予測しています。
参考
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参照元:CoinChoice