2021年Q3のNFTの取引量が約107億ドル、前期700%増に

2021年Q3のNFTの取引量が約107億ドル、前期700%増に
NFT(非代替性トークン)の取引量は、今年第3四半期(7-9月)に106億7000万ドル(約1兆2,000億円)と急増しています。ブロックチェーンデータのダップレーダー(DappRader)によると、これは第2四半期比で704%という大幅な伸びであり、ブロックチェーンゲームを楽しみながら収益を上げることができる「Play to Earn(P2E)」の人気が1つの要因とも考えられています。

アクシー(AXS)の取引量は20億ドル超え

代表的なP2E トークンの1つのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity/AXS)は、高まるNFTコレクション熱の中でも最上人気です。ダップレーダーのリポートによると、9月にはAXSの取引量は21億8,000ドルに達しました。それに次ぐコレクションは、ユニークなピクセルキャラクターのクリプトパンクス(CryptPunks)です。
AXSはまた同じ第3四半期、アクティブユーザーが150万人に達し、「P2E運動の先陣」に立っています。リポートは「さらにこの四半期、AXSは7億7600万ドルの収益を上げた」と報告しています。

ダップレーダーによると、ゲームがNFTと新たにシナジー(相乗効果)を生み出しているとしています。ゲームは業界内での利用を促進し続けてり、ゲームDapps(分散型アプリケーション)と接続したユニークアクティブウォレット(UAW)は、前四半期比較で140%増となっています。
ダップレーダーの金融リサーチヘッドのモデスタ・ジュルゲレビシエン(Modesta Jurgeleviciene)氏は「P2Eムーブメントはこの世界の重要な原動力となり、NFTはより大きな実用性に向かい、記録的な取引量を確保した」とコメントしています。

驚異的な成長を遂げるゲーム「スプリンターランド」

ダップレーダーは、今年第3四半期にもう1つの注目すべきゲームDappとして対戦型ゲームの「スプリンターランド(Splinterlands)」を上げています。このゲームは9月、23万8,000のユニークアクティブウォレットを集め、四半期平均では10万8000となりました。四半期ごとの利用は、前四半期比較で1,376%という驚異的な成長を遂げました。
同レポートではNFTとゲームについて次のように言及しています。「従来の伝統的なゲームとは対照的にNFTは、ブロックチェーンゲーマーがプレーイングアイテムに対する真の所有権を保有しているという感覚をもたらすことになる。ゲーマーはNFT空間全体の基本的な一部となる」。
NFTは今年第3四半期には、ゲーム内アイテムの取引高が23億ドル(約2,600億円)、NFT全体の22%を占めるまで急速に伸びています。その騰勢はQ4に入っても衰えません。

参考
Dapp Industry Report: Q3 2021 Overview
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参照元:CoinChoice

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