約76億円売り上げたアーティストがNFTマーケットプレイスを創設!ワーナーミュージックやタイムも提携

約76億円売り上げたアーティストがNFTマーケットプレイスを創設!ワーナーミュージックやタイムも提携

2021年3月のクリスティーズ(Christie’s)のオークションにおいて、自身のデジタル・アートが6,930万ドル(約76億8,500万円)で落札されたアーティストのビープル(Beeple)ことマイク・ウィンケルマン(Mike Winkelmann)氏が、6月25日に「ウィニュー(WENEW)」と名づけられた全く新しいNFTプロジェクトを共同設立したことを明らかにしました。

WENEWはスポーツ・エンターテインメント・歴史・音楽・コメディなどのトップブランドと提携したマーケットプレイスとなり、デジタル・コレクションのみならず、現実の複製品やその他の特別な商品も取り扱う予定です。

トップブランドと提携するWENEW

NFTは静止画やビデオクリップ、ツイート、トレーディングカードなどのデジタルアイテムを対象として所有権を示すものになります。またNFTは容易にコピーや再現が可能なデジタルアイテムに希少性を与える手段でもあり、ブロックチェーン技術により信頼性を保証することができます。

WENEWはウィンブルドン・テニストーナメントとの提携により、イギリスの名プレイヤーであるアンディ・マリー(Andy Murray)選手が、2013年に初優勝するに至った軌跡を描いたNFTを販売する予定です。

アメリカの技術系ニュースサイト「ヴァージ(The Verge)」によると、このNFTには5つの異なるエディションがあり、それぞれ49ドル(約5,400円)から4,999ドル(約55万4,400円)の間で販売されます。

最も安い商品はマリー選手の2013年シーズンのハイライト・ビデオであり、49ドルの価格で500個販売されます。より高価で希少性が高いバージョンには、NFTのデジタルディスプレイや2022年ウィンブルドンのチケット、さらにマリー選手本人との30分間のテニス・セッションなどの特典が付いてきます。

WENEWの編集責任者であり、音楽メディアサイトのピッチフォーク(Pitchfork)創設者でもあるリアン・シュレイバー(Ryan Schreiber)氏はヴァージのインタビューに対して、「我々はコレクターのために、不朽の名作として人類の偉業を残すその瞬間に立ち会っている。」と述べました。

WENEWがNFT市場を再度活性化するのか

WENEWのNFTはイーサリアム(ETH:Ethereum)上で発行され、分散型ストレージサービスのエアウィーブ(AR:Arweave)が提供する分散型ネットワーク「パーマウェブ(permaweb)」を用いて補完されることになります。

ウィンブルドン以外にも、WENEWはタイム・マガジン(TIME Magazine)、エンデバー(Endeavor)、ワーナー・ミュージックグループ(Warner Music Group)、ユニバーサル・ミュージックグループ(Universal Music Group)などとも提携しています。タイム社はすでにNFT業界に進出しており、雑誌の表紙4種類をNFT化して、総額50万ドル(約5,545万円)近くを売り上げており、暗号資産(仮想通貨)支払いへの対応も始めています。

NFT市場は2021年の初めにブームが起こり、最初の四半期で15億ドル(約1,663億5,000万円)の取引総額を記録しています。人気のNFT「NBA Top Shot」でも前年秋の販売開始以降、総額でおよそ7億ドル(約776億3,000万円)を売り上げました。ただ、ここ数か月は大型の新規プロジェクトはあるものの、ヘッドラインを飾るような話題に乏しく、最初の熱狂も落ち着いてきている様子も見えています。

参考
Beeple’s New NFT Push: ‘Iconic Moments’ From Sports, Pop Culture

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参照元:CoinChoice

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