カナダ・オンタリオ証券取引委員会:暗号資産取引所「Bybit」を警告リストに追加


カナダ・オンタリオ州の証券取引を監督する規制機関である「オンタリオ証券取引委員会(OSC)」は2021年6月21日に、グローバルにサービスを提供している大手暗号資産デリバティブ取引所「Bybit(バイビット)」が同州の証券法を違反していることを指摘し、同社に対して行動を起こすことを発表しました。

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「警告後も連絡を行わなかった」と指摘

オンタリオ証券取引委員会(OSC)は2021年6月21日に、グローバルにサービスを提供している大手暗号資産デリバティブ取引所「Bybit(バイビット)」がオンタリオ州の証券法を違反していることを指摘し、Bybitに対する行動を起こすことを発表しました。

OSCは『Bybitは”未登録”の仮想通貨取引プラットフォームを通じて、オンタリオ州居住者に仮想通貨関連商品の取引サービスを提供している』と指摘しており、『OSCは過去に警告を発していたにも関わらずBybitはOSCに連絡を行わなかった』と説明しています。

公式発表によると、OSCは2021年3月29日に『オンタリオ州でデリバティブまたは証券取引を提供している仮想通貨取引プラットフォームは、OSCスタッフに連絡するか、潜在的な規制措置に直面する必要がある』との警告を発していたものの、Bybitはオンタリオ証券取引委員会に連絡を行わなかったとされています。

オンタリオ証券取引委員会は『Bybitのような”未登録の暗号資産取引プラットフォーム”に対する措置を講じるために国際的な証券規制当局と連絡を取り合う』と説明しており、Bybitの問題に対処するために同社が登録を行っている「イギリス領バージン諸島の金融サービス委員会」と協力していることも報告しています。

Bybit(バイビット)はこの数年間で急速にユーザー数・取引量を拡大させているものの、ここ最近では複数の国の規制当局から警告を受けており、今年3月には英国の規制に準拠するためにイギリス居住者向けサービスを停止、今月15日には中国居住者のアカウントを停止、今年5月には日本の金融庁も『無登録で暗号資産交換業を行っている』としてBybitに警告を発しています。

なお、オンタリオ証券取引委員会は2021年7月15日にBybitに対する最初の委員会聴取を予定しているとも報告されています。

>>「オンタリオ証券取引委員会」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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