ビットコイン(BTC)買い増しでマイクロストラテジーの所有額は16億円相当に!市場への影響はいつ?

ビットコイン(BTC)買い増しでマイクロストラテジーの所有額は16億円相当に!市場への影響はいつ?

揺るがないマイクロストラテジー社の戦略

マイクロストラテジー(MicroStrategy)社の最高経営責任者(CEO)マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は5月13日のツイッターにおいて、1BTCあたり55,387ドル(約607万円)で、271BTCのビットコインを追加購入したことを明らかにしました。これはおよそ1,500万ドル(約16億4,400万円)に相当します。また、マイクロストラテジー社はこれまでに24,403ドル(約263万円)の平均価格で91,850BTCを購入していることを、5月13日付で作成された臨時報告書でSEC(アメリカ証券取引委員会)にも報告しています。

同社は第一四半期報告書の中で、「第一四半期の結果は、我が社の軸となる2つの戦略の明確な実例になった。1つは我が社の分析ソフト事業を成長させることであり、2つめはビットコインを購入して保持することにより、株主に巨大な利益をもたらすことだ」と述べています。

今回のビットコイン購入に関する報告は、テスラ(Tesla)社CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)氏が、ビットコインによる決済計画中止を決定した直後に行われ、数か月前から続く同社の姿勢を再確認するものに思えます。

ビットコイン戦略と事業拡大の相関性

マイクロストラテジー社はアメリカのBI(Business Intelligence)企業としては最大級の上場企業です。アメリカのビジネス誌フォーチュンが作成した総収益上位企業のランキング「フォーチュン500(Fortune 500)」に掲載されている企業の多くが、同社の製品を使用しています。マイクロストラテジー社は以前より暗号資産(仮想通貨)をビジネスに深く取り込んでおり、4月の臨時報告書でも、取締役への報酬をビットコインで支払うことを発表しています。

セイラー氏は熱烈なビットコイン擁護者であり、2020年には上場企業で初めて、ビットコインをマイクロストラテジー社の企業戦略として採用しました。現在も市場に40,000社ある上場企業の中で、財務諸表にビットコインを資産計上しているのは32社しかおらず、マイクロストラテジー社はその中で最大の企業です。同社は第一四半期では10%の増益を報告し、製品ライセンスとサブスクリプション収入は50%以上も増加しています。ただし、同社の株式は5月13日に10%近くの下落が起きています。

ビットコインに傾倒するセイラー氏

公共的なビジネス業界でのアピール不足に不満があるのか、セイラー氏は同社の仮想通貨に関する楽観的な見通しについての発言を繰り返しています。5月12日には「ビットコインは我々の生涯において、最も強力で破壊的なテクノロジーだ」と公言し、また経済的に困窮する国々の経済を立て直すために、たびたび「ビットコイン基準」を策定すべきだとも述べています。それに加えて、2月には「企業にとってのビットコイン」と題したカンファレンスも主催しました。

今後もセイラー氏が熱烈なビットコイン擁護者であり続け、ビットコインに代わるものは何もないと主張し続けるのであれば、今後数四半期においてもマイクロストラテジー社と仮想通貨業界との結びつきは、さらに深まることになるでしょう。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

【参考】
MicroStrategy Discloses A $15M Bitcoin Purchase
Microstrategy – FORM 8-K ※PDF形式

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参照元:CoinChoice

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