東カリブ中央銀行:デジタル通貨「DCash(Dキャッシュ)」を発行|同盟国内で流通へ
カリブ海8カ国・地域の金融政策を担っている「東カリブ中央銀行(ECCB)」は2021年3月31日に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「DCash(Dキャッシュ)」を発行したことを発表しました。DCashは米ドルとの固定相場制を採用している東カリブ・ドル(ECドル)のデジタル版となっており、銀行口座を有していなくても、専用のスマートフォンアプリを通じて買い物・送金・企業間決済などを行うことができるように設計されています。
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東カリブのCBDC「DCash」を発行
東カリブ中央銀行(ECCB)は2021年3月31日に、ブロックチェーン技術を活用した中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「DCash(Dキャッシュ)」を発行したことを発表しました。
DCash(Dキャッシュ)は、東カリブ通貨同盟に加盟する8ヵ国で使用されている米ドルとの固定相場制を採用した通貨「東カリブ・ドル(ECドル)」のデジタル版となっており、銀行口座を有していなくても、専用のスマートフォンアプリを通じて買い物・送金・企業間決済などを行うことができると報告されています。
東カリブ中央銀行はバルバドスのフィンテック企業である「Bitt」や複数の利害関係者と協力して2年以上に渡ってDキャッシュの開発に取り組んでおり、今回の発表では『ECCB本部から他の3ヵ国のDCashウォレット保有者に100DCashを送金することに成功した』と説明されています。
Dキャッシュは最初に「セントルシア、グレナダ、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネビス」の4ヵ国で利用されることになっており、その後は東カリブ通貨同盟に加盟する残りの4ヵ国「モントセラト、ドミニカ国、アンギラ、セントビンセント・グレナディーン」でも利用可能になる予定だと報じらています。
Dキャッシュは認定を受けた事業者から購入できるようになっており、東カリブ中央銀行は「今後12ヶ月間で試験導入を行う4ヵ国の金融システムにDCashを組み込むこと」を計画していると報告されています。
カリブ海地域では中央銀行デジタル通貨の開発・導入が活発化しており、昨年10月にはバハマの中央銀行デジタル通貨である「Sand Dollars(サンドドル)」が正式展開されています。
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