Coinbase:IPO(株式公開)に向けて「米国証券取引委員会」に書類提出
米国の大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」は2020年12月17日に、新規株式公開(IPO)に向けた申請書類を「米国証券取引委員会(SEC)」に提出したことを発表しました。この申請が正式に承認された場合には、”米国の仮想通貨取引所が上場企業になる初の事例”となります。
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承認されれば「米国初の暗号資産取引所上場」
Coinbase(コインベース)は2020年12月17日に、新規株式公開(IPO)に向けて新規株式を取引所に上場させるための証券登録届出書であるS-1の登録申請書を「米証券取引委員会(SEC)」に非公開で提出したことを発表しました。
現在この書類はSECの審査を待っている状態であるものの、正式に申請が承認された場合には米国を拠点とする暗号資産取引所が初めて上場することになるため、今回の発表には注目が集まっています。
コインベースは”米国最大の暗号資産取引所”としても知られており、2019年10月時点におけるコインベースの評価額は80億ドル(8,000億円)規模にのぼるとも報告されています。また、米国の規制に基づいて仮想通貨関連サービスを展開しているコインベースは米国の規制当局とも良好な関係を築いているため『CoinbaseはIPOに最も近い』として期待されています。
その他の大手企業が続く可能性も
米国ではすでに中国を拠点とする大手マイニング機器メーカー「Canaan Creative(カナン・クリエイティブ)」や「Ebang(エバン)」などが上場しているものの、コインベースは世界的に有名な大手暗号資産取引所であるため、同社のIPOが実現すれば金融業界に大きなインパクトがもたらされることになると予想されています。
なお、コインベースの申請書類は現時点で”審査待ち”の状態となっていますが、「ロイター」の報道によると『IPOが承認されなかった場合には、上場時に資金調達を行わない”直接上場”を行うことも検討されている』と報じられています。
仮想通貨関連企業のIPOには以前から注目が集まっており、今年1月にはRipple(リップル)社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏も『今後12ヶ月間で仮想通貨・ブロックチェーン関連企業のIPOが増加するだろう』との考えを語った上で、”そうなった場合にはRipple社が株式を公開する可能性もある”ということを示唆しているため、今後はその他の有名企業から同様の発表が行われる可能性もあると予想されます。
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