ビットコイン(BTC)上昇トレンド終了の可能性?価格のブレイクポイントから見える転換点

ビットコイン(BTC)上昇トレンド終了の可能性?価格のブレイクポイントから見える転換点

ビットコイン(BTC:Bitcoin)とその他の暗号資産(仮想通貨)は、コロナウイルスによって市場全体に大打撃が生じた2020年3月12日のブラック・サーズデー以来上昇トレンドを形成しています。しかし、直近の市場で発生したブレイクポイントによって、下降トレンドへの転換はまだ見られないものの、上昇トレンドがかなり危うい状態であることを示しています。

ビットコイン(BTC)下降トレンド移行の可能性

ビットコインの価格は、2020年8月に記録した12,400ドル(約136万4千円)から一度下落したものの、その後は11,200ドル(約123万2千円)にまで回復する動きを見せました。しかし、11,200ドルから先の上昇は否定され、現在は1万ドル(約110万円)台で推移しています。

日足の時間枠で見ると、12,400ドルの最高値を記録した以降、高値が切り下げられる動きがありましたが、ここからの底値はまだ明確に分かっていない状態です。トレーダーの中には、11,200ドルで上昇がストップしたことをトレンドのブレイクポイントと考え、短期的な下降トレンドに移行するという意見を持つものもいます。

ビットコインがこのような値動きを見せる中で、時価総額第4位のリップル(XRP:Ripple)にも同様の値動きが見られます。今後この2つの仮想通貨は、ライトコイン(LTC:Litecoin)、イオス(EOS:EOS)、チェーンリンク(LINK:Chainlink)、カルダノ(ADA:Cardano)などのアルトコインと同様に、下降トレンドへの移行傾向を強める可能性があるかもしれないと考えられています。

上昇トレンドは安値の切り上げが見えてから高値を更新するという動きになり、その逆に、下降トレンドは高値が切り下げられた後に安値を更新していくという動きになります。この定義からすると、下降トレンドに移行する動きが垣間見えたことで、上昇トレンドの継続が危ぶまれてきたということになります。

仮想通貨市場は危険な下降トレンドに移行するのか?

ビットコインが下降トレンドに移行して弱気市場になると、SFモデル(stock-to-flow)やその他半減期をベースとした価格予測の理論は、完全に否定される可能性があります。仮想通貨の市場サイクルが長期化すると考えるのであれば問題はありませんが、ビットコインの超高値予測が現実化するまでにはさらに長い期間が必要になります。

さらに長期の時間枠で見ると、ビットコインは2019年のピークから1,400ドル(約15万4千円)あまり安い、12,400ドル(約136万4千円)という価格を2020年8月に記録したことで、すでに高値を切り下げた状況にあるとも言えます。もしくは、ブラック・サーズデーでの大暴落を安値の切り上げと考え、上昇トレンドがまだ続くと考えることもできるかもしれません。

しかし、安値が切り上げられることは危険であり、日足の時間枠で下落トレンドに移行した場合、そこから上位の時間枠でも同様の動きになります。下降トレンドの定義と市場構造だけから考察すると、数日後には大きな下落が起こる可能性も見えてきます。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Break of “Market Structure” Puts Bitcoin Uptrend On Thin Ice

【こんな記事も読まれています】
ビットコイン(BTC)の相場回復を阻む3つの不透明感
ビットコイン(BTC)下落の要因?マイニングプールからの大量送金が示唆するもの
インフレのヘッジとして買われるビットコインとゴールド、リスクシナリオは?

参照元:CoinChoice

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です