ビットコイン(BTC)価格はまだ上がる?強気市場が続くと考えられる理由

ビットコイン(BTC)価格はまだ上がる?強気市場が続くと考えられる理由

ビットコイン価格上昇の原動力

2020年12月21日、ビットコイン(BTC:Bitcoin)に価格調整の動きが見られた一方で、200週を期間とする移動平均線(MA:moving average)は強気市場を裏付けるデータを示しています。アナリストでS2F(Stock to Flow)モデルを提唱するプランB(PlanB)氏は自身のツイートにおいて、200週MAが7,700ドル(約79万7,300円)に位置する中、実際の価格は予想以上の勢いで、月々6.5%ずつ上昇していることを示しました。

マイクロストラテジー(MicroStrategy)社CEO(最高経営責任者)であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏も、PlanB氏のツイートを引用して「ビットコインは金融エネルギーのバッテリーのようなもので、一般的な投資スパンを最大でも4年(約200週間)と考えると、200週の移動平均線を超えた価格で取引が続く限り、ビットコインのネットワークは強くなり続けるだろう。取引が増えるほど、エネルギーの吸収も速くなる」と述べています。

21日にビットコインは22,700ドル(約235万600円)を回復する前、一時的な価格調整で22,000ドル(約207万1,000円)以下まで下落しています。この時にセイラー氏のMicroStrategy社は、21,925ドル(約227万300円)の平均取得価額で6億5,000万ドル(約673億750万円)分のビットコインを購入しています。この投資はJPモルガン(JPMorgan)社が、強気市場の継続にはビットコインファンドへの、機関投資家による資金流入が不可欠だとの見解を述べたタイミングで行われました。そのほか、供給量や流動性の変化に関するデータも存在しており、今後の強気傾向継続が示唆されています。

供給量と流動性に関するデータからわかる傾向

グラスノード(Glassnode)社CTO(最高技術責任者)であるラファエル・シュルツ・クラフト(Rafael Schultze Kraft)氏は、ビットコインの供給量と流動性の危機に関するデータをTwitterで開示しました。

まず、ビットコインを購入してから保有し続けている投資家は、総供給量の14.5%を保有しているとされています。該当するアドレスには、現在約270万BTCが総額で蓄積されているとのことです。またビットコインの総供給量2,100万BTCのうち、16%に当たる約300万BTCは既に失われているため、実際に流通可能な総供給量はかなり少なくなります。

一方で機関投資家による需要は毎月増え続けています。2020年5月に実施された半減期以降の6か月間において、約185,000BTCがマイニングされましたが、暗号資産(仮想通貨)投資会社のグレースケール(Grayscale)社は、その期間内の発行量を超える210,000BTCを購入しました。また、機関投資家による大口店頭取引(OTC)によって得られたビットコインはコールドストレージに保管されていることから、ビットコインの流動性は急激に失われています。

そして、現在の総供給量の78%に当たる約1,440万BTCは、ほぼ取引をしない投資家によって保有されているとのことです。この投資家たちは所有するビットコインのうち、25%程度しか使わないため、供給用の貯水タンクのような役目を果たしています。さらに興味深いことに、マイナーはこの強気市場でまだ「利益を確定するための売り」を行っていません。半減期以降もマイナーの保有量は増加し続けており、総額は170万BTCにまで達しています。

ラファエル氏が公開したデータからは、ビットコインの強気市場が今も続いていることと、弱気傾向に転じるまでに余力があると考えることができます。彼自身も強気の見解を述べており、現状からのさらなる上昇を期待する声が業界で増えてきました。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Bitcoin’s (BTC) 200-WMA Average Builds Strength, Faces Supply & Liquidity Shortage

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参照元:CoinChoice

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