JD.com子会社:CBDC開発で「中国人民銀行デジタル通貨研究所」と提携
中国のeコマース大手「JD.com(京東商城)」の子会社である「JDデジタルテクノロジー」は2020年9月21日に、中国人民銀行のデジタル通貨研究所と提携したことを発表しました。両者は中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「デジタル人民元」のモバイルアプリやブロックチェーンプラットフォームの開発を促進し、デジタル通貨のウォレットも開発していくと報じられています。
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「デジタル人民元ウォレット開発」などで協力
JDデジタルテクノロジーは2020年9月21日に、中国の中央銀行である「中国人民銀行」のデジタル通貨研究所と正式に提携したことを発表しました。同社は今回の提携を通じて”デジタル人民元”のための「モバイルアプリ」と「ブロックチェーンプラットフォーム」の開発を共同で行い、デジタル人民元ウォレットのエコロジカルな構築を促進すると説明しています。
複数の報道によると、両者が共同で開発するモバイルアプリは「デジタル人民元」をサポートするアプリとなっており、JDグループの既存のプラットフォームやサービスとも統合されると報じられています。
JDデジタルは公式発表の中で『中国人民銀行デジタル通貨研究所と積極的に協力して、実体経済における金融サービスの質と効率を改善し、デジタル経済と実体経済の総合的な発展を促進する』と語っています。
デジタル人民元の開発は民間企業とも積極的に協力しながら進められていることが以前から報告されており、今年4月には「スターバックス・マクドナルド・サブウェイ・ユニオンペイ」などの大手企業がテストに参加していることも報告されていました。
なお「デジタル人民元のウォレットアプリ」に関しては、先月時点で中国の四大商業銀行の1つとされる国有商業銀行「中国建設銀行(CCB)」が”デジタル人民元のウォレット機能”を一時的に公開したことも報告されており、一部メディアでは公開時に撮影されたアプリのスクリーンショットも公開されています。
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