銀行アプリ内で「ビットコイン取引サービス」をテスト:イタリアBanco Sella
イタリアの銀行である「Banco Sella(バンコ・セラ)」は、銀行独自のプラットフォームを介して顧客がビットコイン(Bitcoin/BTC)を直接売買したり、仮想通貨で支払いを行うことができるサービスのテストを開始しました。
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銀行アプリに「仮想通貨機能」を追加
Banco Sella(バンコ・セラ)が開始したビットコイン取引サービスは「Hype」と呼ばれる銀行独自のプラットフォームを介してベータ版として提供されています。このプラットフォームは同銀行が100万人以上の顧客向けに提供している銀行アプリであり「iOS・Android・デスクトップ」で利用できるようになっています。
「Hype」は一般的な銀行サービスを提供するアプリとなっているため、利用者の人々は銀行の残高を確認したり、店舗で支払いを行なったり、支払いによるキャッシュバックを受け取ったりできるものとなっていますが、現在は仮想通貨関連の機能が追加されているため、ビットコインを売買するだけでなく、仮想通貨を使用して商品を購入したりすることもできるようになっています。
公式サイトの情報によると、このアプリには一般的な仮想通貨ウォレットと同様の機能が搭載されており「ユーザーはわずか4回のタップで簡単かつ無料でビットコインウォレットを作成できる」と説明されています。作成されたウォレットは「Hype」のアカウント情報に紐づけられるため、そのままアプリ上で仮想通貨を購入したり、ビットコインを管理したりすることが可能です。
ビットコイン取引サービスは仮想通貨取引所などといった第三者機関を介さずに提供されているため、利用者は直接ビットコインを売買することができます。ただし、取引できるBTCの数量は登録しているプランに応じて上限が定められており、手数料も「購入手数料は購入金額の1%」「販売手数料は販売金額の1%+マイニング料金」と設定されています。
ドイツでは「40以上の銀行」が仮想通貨に関心
ビットコイン(BTC)などをはじめとする仮想通貨関連のサービスはこれまで銀行以外の企業などから提供されていましたが、最近では複数の国の銀行がビットコインに関心を示しており、ドイツでは合計40行の銀行が”仮想通貨管理サービス”に関するライセンスを申請していると報告されています。
銀行で直接仮想通貨関連のサービス提供が開始されれば、仮想通貨の信頼性も高まり、より気軽に仮想通貨を購入することができるようになるため、仮想通貨市場全体の成長につながると期待されます。
現時点で多くの銀行はビットコインなどの仮想通貨に対して懐疑的な見方を示していますが、一部の銀行は仮想通貨を受け入れ始めているため、このような流れの中でその他の銀行がどのような対応を取るかにも注目です。
(参照:Hype公式サイト)
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