イタリア政局の不透明感でユーロ急落! リスクオフ要因多数!? 地政学的リスク警戒
2018-05-17
先月(4月)から下げ足を速めているユーロ/米ドルですが、下記の欧州政局の不透明感も加わり、今週(5月14日~)も続落。
イタリア政局を巡っては、ポピュリスト政党の議員が欧州中央銀行(ECB)に債務減免を求めることが検討されていると述べて懸念が広がり、イタリア国債が下落。クロス取引でユーロが売られた。
出所:Bloomberg
ユーロ/米ドルは一時、1.1764ドルまで急落。
ユーロ/米ドル 日足(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルの下落要因の1つには、米10年債利回りの急騰も挙げられます。
以下は、米10年債利回りの日足チャートです。節目の3.00%を大きく上抜け、一時3.10%まで急騰しています。
米長期金利(10年物国債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
この米10年債利回りの急騰が、ユーロ/米ドルのみならず、総じて米ドルを押し上げる展開となりました。
■米ドル/円は110円の節目を突破も… 米ドル高の影響は、米ドル/円にも波及し、どうしても超えられなかった110.00円の節目を突破。一時110.48円まで上昇しています。
ただ、節目を上抜けても米ドル/円の上昇は緩慢。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
むしろ、地政学的リスクが増大していることもあり、米ドル/円の下値余地は拡大しているのではないか? と想定しています。
リスクオフ要因に挙げられるのが…