誕生から100日を迎える米トランプ政権。 税制改正案発表にも市場の反応は鈍い
2017-04-27
米国と北朝鮮の間での緊張の高まりから、市場が不安定になっていましたが、北朝鮮は今のところ、核実験などを見送っています。
どうやら、中国が石油(重油)を北朝鮮に供給しないことをほのめかして自制を促しているようです。とりあえず、いったんは難を逃れたという状況ですが、今後とも注意が必要です。
当面は、こう着状態が継続するでしょう。
■ちょっと警戒し過ぎたか? 市場はリスクオンの株高・円安に トランプ米大統領が、「米ドルは、強過ぎる」と発言して、米ドル安圧力がかかりましたが、その後、ムニューシン米財務長官が、「長期的には強い米ドルが望ましい」と発言したことや、G20(20カ国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議)で、為替相場について特段、変わった議論はありませんでした。そのため、その後は、米ドル安圧力が和らいでいます。
仏大統領選挙も、マクロン氏が5月7日(日)の決選投票で勝利する公算が非常に高くなったことで、EU(欧州連合)離脱リスクが遠のきました。その結果、市場は、リスクオンとなり、ユーロ買いだけでなく、株価も上昇、円安も進行しています。
ちょっと警戒し過ぎてしまいました。
ただ、北朝鮮の問題も何も解決していませんし、トランプ米大統領が、短期的に米ドルが強過ぎることに不満を持っているのは事実なので、この問題は、いずれまた再燃するでしょう。
【参考記事】
●米ドルの反転・上昇が難しい理由は何か? 1ドル=105円台もあり得るとの見方を維持(4月20日、今井雅人)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
ところで、4月26日(水)、トランプ政権は…