行方がわからなかったユーロ/円のトレンド がついに判明!?120円前後の値動きに注目
2017-03-08
ユーロ/円は、2008年に約170円(正確には、169.95円)の高値をつけてから、下落に転じた。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
2012年の11月に、中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を、明確に上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
■ユーロ/円はすでに1年半以上も下落トレンドが継続した 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。
それで、その時点での直前の安値(134円台前半)に合わせて、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。
高値150.00円アラウンド(149.75-80円水準)をつけるまでは、このサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇した、と考える。
しかし、2015年1月中旬の急落で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この時点(2015年1月15日の時点)で、ユーロ/円が、トレンド転換した可能性がある、と考えた。
つまり、ユーロ/円の94円台から150円近辺まで上昇した期間が、「上昇トレンド」であり、150円近辺がピーク(最高値)で、「下落トレンド」に転換している可能性がある、ということだ。
ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺まで下落した。
しかし、126.00円近辺を底に、反転して、大きく急騰した。
それで、新たに、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を表示した。
ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
126円台からの反転、大きな上昇で、ユーロ/円のトレンドは判然としなくなった(つまり、はっきりしなくなった、わからなくなった)、と考えた。
2015年4月以降の値動きでは、ユーロ/円は、126円台にまで急落し、そして、141円台に急騰した。
それで、上述のとおりに、下落トレンドなのか、否か判然としなくなったのだが、月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円は、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を割り込み、改めて「売りシグナル」を発した、と考える。
月足チャートに、「赤の破線」で示したサポート・ラインを割り込んだことで、その時点でトレンド転換が起こっているのではないか?(=すでに、下落トレンドに転換しているのではないか?)と、考えていたのに、判然としない状況だった。
しかし、126.00円近辺の従来の安値を割り込んだので、「サポート・ライン『赤の破線』を割り込んだ時点で、下落トレンドに転換した」ことを確認できた、と考える。
つまり、ユーロ/円は、2015年1月15日(木)の急落で、「下落トレンド」に転換した、と考える。
高値150.00円近辺(正確には、149.75-80円水準)から、大きく下落したので、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を加筆した。
ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾斜を急にすると、ユーロ/円は、このレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考えることもできる。
しかし、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾斜を緩やかに修正して、直近の高値に合わせた。
このレジスタンス・ラインの引き方だと、ユーロ/円の下落トレンドが、持続していることになる。
「下落トレンドから、上昇トレンドに、トレンド転換したのか?」その可能性を、よくよく考察する必要がある。
現時点では、まだ、断定するには早すぎる状況だが、与件を考えると、また、チャートの形状を見ると、ユーロ/円の下落トレンドが、持続している、と考える方が自然だ、と考える。
続いて、週足チャートをご覧いただき…