11月FOMCで米ドル利上げ可能性上昇! ユーロ/米ドルはボックス相場抜けた方へ

■ユーロ/米ドルは大きく上下動を繰り返した 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは月足チャートをご覧いただきたい。
 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。
ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
 1.6000ドル近辺の高値を付けて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで、大きく上下動を繰り返した。
 この「安値1.2000程度-高値1.6000程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」と、判断している。
 一般的に「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」だ。
 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(=下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。
 このネック・ライン(=下限)は1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(=下限)を割り込む場合は、その後で大きく下落する、と考える。
■重要サポートを割り込み、「売りシグナル」点灯 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。
 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。
 サポート・ライン「緑の破線」は、その傾きを緩やかにして、2013年7月の安値1.27ドル台ミドルに合わせている。
 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルはこのサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。
ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず、「売りシグナル」を発した、と考える。
 ユーロ/米ドルは、この長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
■1.18ドル台の水平線や三角保ち合いを下抜け 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。
ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
 2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。
 1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。
 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台の安値を付けた。
 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。
 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。
 しかしながら、大局で見るならば、今のところユーロ/米ドルの下落トレンドに変化がない、と考えている。
■「売りシグナル」の目標は、パリティ(1.0000ドル)割れ 続いて、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」の平行線を表示した、別の月足チャートをご覧いただきたい。 
ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」とその平行線「紫の破線」の値幅を示すために、「緑の破線(両端矢印)」を表示した。
 この月足チャートを俯瞰すると、中長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発し、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を割り込んで、さらに「売りシグナル」を発した、と考える。
 これらの「売りシグナル」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)を割り込んだあたり、と考えることができる。
 続いて、別のラインなどを書き込んだもう1つの…

参照元:ザイFX! 松田哲の「FX一刀両断!」

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