早晩、ドル/円の調整は終わる可能性高い。 108円台ミドルレベルは、買いの好機!
2021-04-15
今週(4月12日~)最大の注目は、コインベース・グローバルのナスダック市場への上場でした。
参考価格は、1株あたり250ドル。初値は381ドル、一時429.54ドルまで上昇。そして、終値は328.28ドルとなりました。
コインベース・グローバル株 3分足(出所:IG証券)
これに基づく時価総額は、完全希薄化ベースで約860億ドルとなります。
本稿執筆時点でのビットコイン/円は689万円と、乱高下しつつも高値圏で推移。
ビットコイン/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 4時間足)
ビットコインを中心とした、暗号資産の上昇トレンドは変わらず。
ビットコインのターゲットは、依然として10万ドルでしょうか?
ビットコイン/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/米ドル 週足)
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■豪州とニュージーランド、隔離なしで往来開始へ 隔離なしで行き来できる、二カ国間協定を「トラベルバブル」と言います。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が、今月(4月)末から豪州との双方間のトラベルバブルを開始することを発表しました。
オーストラリアとニュージーランド、双方間のトラベルバブル開始へ
出所:SBS
トラベルバブルは、シンガポールと香港が世界で初めて昨年(2021年)11月ごろにスタートすることになっていましたが、直前になって香港で新型コロナウイルスのクラスタが発生したため、中止になっています。
そのため、今回の豪州とニュージーランドのトラベルバブルは、「アフターコロナ」のひとつの形として注目されています。
【参考記事】
●豪ドル/円は、短期目標の90円に向け続伸! オセアニアがグローバルな景気回復を先取り(2月25日、西原宏一)
一方、日本では、大阪を中心に感染者が急増していることに加え、ワクチンの供給も遅れ気味。
トラベルバブル間近の豪州の友人に、大阪の1日あたりの感染者が1000人を超えてきたというと、かなり驚いていました。
この環境下で、本当に東京オリンピックはできるのでしょうか?
■豪ドル/円は早晩レンジを抜け出し、上昇再開か 視点をマーケットに戻すと、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])がマーケットに豪ドル/米ドルの0.8000ドルを高値圏として意識させているため(以前のコラム参照)、当面、0.7500ドル~0.8000ドルのレンジになると想定しています。
しかし、他国に先駆けてトラベルバブルが始まるのは、豪ドルとNZドルに好材料であるため、豪ドル/米ドルは再び強含んでいます。
【参考記事】
●豪中銀、豪ドル/米ドルの0.80ドルを意識か。上昇一服。高値を追わず、押し目待ち!(3月4日、西原宏一)
豪ドル/米ドル 日足(出所:IG証券)
そして、昨年(2020年)の60円割れから一気に85円まで駆け上がり、いったん調整局面入りしている豪ドル/円ですが、トラベルバブルの報道もあり、早晩、レンジから抜け出し、85円に向けて上昇を再開するのではないでしょうか。
豪ドル/円 日足(出所:IG証券)
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■米ドル/円は調整入りも、108円台半ばは買いの好機か 一方、米ドル/円は109.00円割れ。
こちらも今年(2021年)に入って、一気に8円急騰した反動で調整入りしています。
この調整が起こったきっかけは、以前コラムで取り上げたアルケゴス問題。
【参考記事】
●米ドル/円、アルケゴスショックへの反応も限定的。短期112円、中期120円へ上昇継続!(4月1日、西原宏一)
一部の金融機関がアルケゴス問題で巨額の損失を出したことにより、ヘッジファンドを筆頭に多くの投資家が、一時的にキャッシュを必要としたため、ホールドしているポジションを決済せざるを得なくなったことが要因のようです。
彼らの主要ポジションは、米ドル/円のロングとユーロ/英ポンドのショートが目立っていたようですが、たしかにどちらの通貨ペアも一気に反転しています。
そして、その調整が始まって、2週間が経過しました。
早晩、米ドル/円の調整も終わる可能性が高まり、108円台ミドルレベルからは買いの好機ではないでしょうか?
米ドル/円 日足(出所:IG証券)