カバードコール乗換 権利行使価格を引き上げるメリットとデメリット

1月に入り、南アフリカランド円が弱含みで推移し、USDZARが上昇してきています。南アフリカランド円売りを多く保有するFXオプションからのスワップ投資の含み損は減少中で、有難い状況となっています。ただ、南アフリカランド上昇時の含み損増加を軽減する目的で保有しているUSDZARのコールオプション売り(カバードコール戦略)が少しキツくなってきています。いずれは、FXポジションの利益と相殺する形で決済するつもりではいるのですが、現状FXポジションがプラスになっていません。そこで、コールオプション売りポジションを権利行使価格の高いポジションに乗り換えることにしました。つまり、「カバードコール戦略の乗換」とでもいうべき売買です。この売買は、カバードコール戦略を使って利益を増やしていく方法としても使えると思います。今回の記事は、乗換売買の内容とその効果をまとめています。FXオプションからのスワップ投資 9つの特長運用通貨:米ドル円・南アフリカランド円・USDZAR30万円くらいから運用可能スワップポイント投資をFXオプションでパワーアップFXオプションで買い平均値を下げて含み損になりにくくする利益源①:FXでの売買利益利益源②:FXオプションでの売買利益利益源③:FXオプションでのプレミアム受取利益利益源④:FXでのスワップポイント受取利益率目安:年間10~20%くらいカバードコール乗換戦略 売買の流れカバードコール戦略については下記ページもご覧くださいませ。参考記事:カバードコール FXオプションでの使い方FXオプションからのスワップ投資口座では、FX口座で保有中の「米ドル円買い+南アフリカランド円売り」ポジションを保有中です。これは、USDZARの買いと同等の性質を持ちます。カバードコール戦略は、FX買い+コールオプション売りを組み合わせることで成立します。ここでは、このUSDZAR買い+USDZARコールオプション売りという内容でカバードコール戦略になっています。カバードコール戦略は、FX買いポジションを保有したまま「下げ相場で利益を上乗せする戦略」見方を変えれば「下げ相場で含み損増加分を軽減する方法」として使います。USDZARは、昨年末までは下落を続けていたため、FX口座の含み損は増加傾向・FXオプションでは含み益が増加傾向という流れでした。2021年に入り、USDZARは上昇傾向となったことで、FX口座の含み損は減少し含み益となるポジションも出始めています。これに対して、FXオプション口座では含み益が無くなり含み損が増加傾向と、昨年末とは逆の動きになっています。USDZARの現在値もUSDZARコールオプション売りの権利行使価格に近くなってきています。コールオプション売りは、現在値が権利行使価格を超えると含み損の増加傾向が激しくなる傾向があります。なので、ここで「権利行使価格が高値のコールオプション売りに乗換」をすることで、USDZARが更に上昇しても良い形にできます。うまく説明できない部分もあるので、実際にどんなことをやったのかをご覧ください。旧ポジション決済もともと保有していたUSDZARコールオプショ売りポジションこれがもともと保有していたコールオプション売りポジションです。もともと保有していたポジション内容はこちらです。旧USDZARコールオプション売り作成日:2020年12月10日FXオプション内容:USDZAR コールオプション売り作成時点のUSDZAR:14.9486権利行使価格:15.8000権利行使期日:2021年4月14日売買数量10万通貨プレミアム:0.32563損益通貨:南アフリカランド(ポジション作成時6.964029円)利益上限:32,5637ZAR×6.964029円=226,700円損益分岐点目安:15.8000+0.32563=16.12563コールオプション売りは、ポジションを作ったときにプレミアム代金を受け取ることが出来ます。このポジションでは、作成時に226,700円を受取っています。まず、このポジションを決済しています。ポジション決済値は、0.47734です。この決済の通貨単位は南アフリカランド(ZAR)です。コールオプション売りはポジションを作ったときに受取ですので、ポジションを決済したときは支払となります。決済時の南アフリカランド円交換レートは、6.76676で数量は10万通貨でしたので、決済時の支払代金は以下のようになります。決済時支払金額:0.47734×10万通貨×6.76676円=323,005円このポジションを決済した後に、新規のUSDZARコールオプション売りを作っています。新規USDZARコールオプション売り新規ポジションもUSDZARコールオプションですが、権利行使価格と権利行使期日が違います。具体的な内容はこちらです。。新USDZARコールオプション売り作成日:2021年1月11日FXオプション内容:USDZAR コールオプション売り作成時点のUSDZAR:15.42457権利行使価格:16.2000権利行使期日:2021年6月23日売買数量10万通貨プレミアム:0.50995損益通貨:南アフリカランド(ポジション作成時6.755238円)利益上限:509957ZAR×6.755238円=344,483円損益分岐点目安:16.2000+0.50995=16.70995先程は、コールオプション売りの決済でしたが、今回は新規のコールオプション売りを作成しているのでプレマイアム代金344,483円を受取れます。計算式は以下のようになります。決済時支払金額:0.50995×10万通貨×6.755238円=344,483円この2つの売買の収支だけ見れば、344,483円受取ー323,005円支払=差引21,478円受取となります。この一連の乗換売買によって、USDZARコールオプション売りの権利行使価格は15.8000⇒16.2000となりました。もしも、権利行使期日6月23日にUSDZARが16.2000以下であればプレミアムはゼロとなるため、今回受取った344,483円は満額利益として確定できます。USDZAR現在値は、15.5前後ですので満額利益とできる可能性は十分にあります。そうでなくても、USDZARが上昇すればFX口座の含み益が増加するので、このオプションポジションが損失となっても全体としては利益を確保できるようにもなれる見込みです。こんな目論見で、今回の売買をしています。一見、良い事ばかりのようですが、それなりにリスクが高くなる部分もあります。これは比較表をご覧いただくとわかります。新旧 コールオプション売り比較今回の2つのコールオプション売りの比較表です。何がどう変わったのかを確認頂けます。新旧 コールオプション比較表項目旧ポジション新ポジション差権利行使価格15.80016.20000.4000上昇期日4月14日6月23日64日延長プレミアム0.477340.509950.03261増table.tbl_dcpf{table-layout:fixed;border-collapse: collapse;}table.tbl_dcpf{width:100%;}table.tbl_dcpf td{padding:5px;background-color:#FFFFFF;}table.tbl_dcpf th.colh{padding:5px;background-color:#4682B4;color:#FFF;}table.tbl_dcpf th.rowh{padding:5px;background-color:#F5F5F5;color:#000;}table.tbl_dcpf,table.tbl_dcpf td,table.tbl_dcpf th{border:solid 1px #C0C0C0;}まず、権利行使価格が0.4000上昇したので「損しにくくなった」ということが言えます。でも、期日(権利行使日のこと)が64日伸びています。もともとのポジションは4月に期日が来る予定だったのですが、新ポジションは6月下旬です。これによって、64日の間にUSDZARが大きく上昇するというリスク、つまり保有日数が長くなったことによるリスクが増えたことになります。このリスクを考慮してプレミアムも0.03261増加ということになります。南アフリカランドが弱い流れがもう少し続くかなと見ています。USDZARももう少し上昇するかもしれません。この新ポジションをどうするかは、FXポジションの損益状況をみながら決める予定です。米ドル円売買で使用中、くりっく365は米ドル円で長期間高水準提供を続けています。「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。FXオプション運用の主要ページFXオプションかわのスワップ投資 関連ページ運用記録(FXオプションからのスワップ投資)売買ルール(FXオプションからのスワップ投資)FXオプション 具体的な作成事例FXオプションとはサイト内他記事お気楽FX 相場生活入門トップページ

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