今の米ドル安は理由が不明なまま進行か。 ならばやはり、レンジトレードを続けたい!
2020-07-16
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
米ドル/円は、あまり動いていないので、結果として、ユーロ/円などのクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も上昇しています。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
いったい、この背景はなんだろうか? 正直、よくわかりません。一応、専門家と言われる人たちの解説を、いくつか読んでみました。
【参考記事】
●ついに、本格的に米ドル安相場始まるか! 中国がドル離れ!? 基軸通貨の地位が危うい(7月15日、志摩力男)
●もみ合い継続だが、米ドル安の見通しに変化なし! 戻りを待って売りたい(7月14日、バカラ村)
■米ドル安が進んだ背景にあるものとは…? まず、1つ目は、米国のインフレ期待が高まっていることで、米ドル安になっているという説です。
米国の経済が、やや回復したことで、インフレ期待が回復し、実質金利が徐々にマイナスになっているために、米ドル安となっているという説明になっています。
2つ目の説は、米国で新型ウイルス治療薬に関しての楽観論が広がっていることが、米ドル安をもたらしているというものです。
米国のバイオ製薬企業、ギリアド・サイエンシズが、新型コロナ感染症の治療薬として利用されている抗ウイルス薬「レムデシビル」について、重症患者の死亡リスク低下や、症状の改善が確認できたと発表したことで、市場に楽観論が広がり、株価が上昇する一方、米ドル安になったという説明です。
ドルインデックス(左軸)・ナスダック総合指数(右軸) 日足(出所:TradingView)
■復興基金への期待感も米ドル安を後押し!? そして3つ目の説が、新型コロナの問題や、人種差別抗議デモへの対応に批判が集まっているトランプ米政権への支持率低下が、米ドル安の原因というものです。
市場にはトランプ政権に対する支持率の低下が、米ドル安の原因になっているという説もあるという (C)Mark Wilson/Getty Images
特に、欧州は比較的、新型コロナへの対応を成功させていることに注目が集まり、対ユーロで米ドル安が顕著であるという説明です。
その他にも、今週末(7月17日~18日)に、EU(欧州連合)復興基金に関する合意がなされるという期待感からユーロが買われ、結果として米ドル安になっているという説もありました。
ユーロ/米ドル 日足(出所:TradingView)
どの説明を見ても、なるほどと、うなずけるようなものは見当たりません。ということは…