レンジトレード継続。なぜソフトバンクGの TモバイルUS株売却で円買いが起きないの?
2020-06-25
ここにきて、米国では再び、新型コロナの感染者数が拡大傾向にあります。
米国の新型コロナウイルス感染者(日別)(出所:世界保健機関)
この1カ月ほど、経済活動を比較的、早期に再開した南部や西部の州で感染者が増加しており、特にアリゾナ州やテキサス州、フロリダ州などでは、1日当たりの感染者が多い日で3000人から5000人と急増しています。
その他でも、アラバマ州、アラスカ州、アーカンソー州、カリフォルニア州、ノースキャロライナ州、オクラホマ州、サウスカロライナ州でも、1日の新規感染者数の記録を直近で更新しています。
NY(ニューヨーク)州のクオモ知事は、これらの州からの訪問者に、到着後、14日間の自主隔離を強く求める指針を発表しました。
■トランプ大統領が示した典型例とは? こうした状況を嫌気して、昨日、6月24日(水)のNY市場では、NYダウが急落しました。
NYダウ 日足(出所:Trading View)
トランプ米大統領は、経済を優先させるとこうなるという典型例を、世界に示してしまったかのようです。
簡単に言えば、これが、コロナウイルスと付き合っていくということです。
ワクチンが開発されるまでは(それがいつになるのかは、わかりませんが)、こうした、緩めれば感染が拡大する、そうするとまた経済に影響が出る、という状況を繰り返すということを、我々も改めて覚えておかなければなりません。
【参考記事】
●新型コロナは第2ステージ入り。ドル/円の105円台は買いだが、もぐらたたき戦法で!(5月8日、今井雅人)
●新型コロナの影響は最短でも数カ月続く。米ドル/円は、戻りがあれば必ず叩き売り!(3月12日、今井雅人)
■当面はトレンドができる状況ではない 一方で、これまでも話をしてきたとおり、世界的な政府や中央銀行による巨額なマネーのバラマキが、不自然に金融市場を支えています。
しかし、これは、実弾(巨額なマネー)が実際に打ち込まれているわけですから、一気に崩れることもないでしょう。
つまり、相場は不思議なバランスを取るということです。
【参考記事】
●コロナバブルが当面、弾けない理由とは? ドル/円・クロス円は反動狙ってエントリー(6月4日、今井雅人)
●「コロナバブル」はまだ崩壊していない! ドルインデックス底打ちで米ドル/円も上昇か(6月12日、陳満咲杜)
当面、株式市場にしろ、為替市場にしろ、トレンドができるような状況ではないということを、よく認識しておきたいと思います。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ちょっと変わり種の材料としては…