ドル/円・ユーロ/円は予想以上の円高に。 レパトリ本格化なら、かなりの円高圧力か

■米ドル/円・ユーロ/円で、予想以上の円高に 前回のコラムで、以下のようなレンジを想定していました。
【参考記事】
●足元の相場動向を総点検! 為替は逆張りが有効。米ドル/円は107~109円レンジを想定(4月23日、今井雅人)
(再掲載)(『足元の相場動向を総点検! 為替は逆張りが有効。米ドル/円は107~109円レンジを想定』より)
 そして、今の相場水準を見ると、米ドル/円、ユーロ/円で、予想以上に円高になっています。
米ドル/円 日足(出所:Trading View)
ユーロ/円 日足(出所:Trading View)
 しかし、英ポンド/円や豪ドル/円などは、そうでもありません。むしろ、豪ドルなどは、若干ではありますが、上昇してレンジの上のほうに張り付いている感じがします。
英ポンド/円 日足(出所:Trading View)
豪ドル/円 日足(出所:Trading View)
 ただ、こうした二極化傾向に、特段の理由があるわけではありません。
■FOMCや日銀会合への反応は限定的 この1週間で、何が変わったかと言われれば、特にありません。
 米国でも、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されましたが、新型コロナウイルス対策で、あらゆる手段を講じるということを宣言しているだけで、まあ想定どおりです。
 日銀の金融政策決定会合では、国債買取りの上限を撤廃したり、CP(コマーシャル・ペーパー)・社債の買取り額を大幅に増やしたりしましたが、これも、まあそうだなという感じで、市場は特段、反応しませんでした。
【参考記事】
●日銀、追加緩和決定もドル/円の動き限定的。株は上昇見込めるが、為替は横ばい継続か(4月28日、バカラ村)
●ドル/円が心肺停止…原因は巨額オプション! アフターコロナ見据え、豪ドル押し目買い(4月27日、西原宏一&大橋ひろこ)
 円高方向に向かうリスクとして、1つ、考えておかなければいけないのは…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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