FXの実質買値を下げる方法と手順の事例~米ドル円買値を約2円下げたケース
2019-09-05
FXオプションを使うことで、FXでやるよりも買値を下げることが可能です。その事例を現実のポジション操作とともにまとめました。3月からの売買経過と効果昨日まで保有して4つのFXオプションポジション画像です。8月12日記事の画像です。今回ポジション操作したのは一番上のポジションです。権利行使日9月4日に米ドル円買いポジションが発生しています。このポジションが、現実にどれくらい有利になっているのかを売買の流れとともに説明させていただきます。FXオプション自体については、以下のページで詳しく説明しています。参考記事:FXオプションの仕組み参考記事:FXオプションの権利行使ってどんなの?この仕掛けは、3月21日に遡ります。3月21日 米ドル円プットオプション売り作成このFXオプションポジションを作成したのは、3月21日でした。もともと「純粋に米ドル円買いポジションを作ろう」と思っていたタイミングでした。当時の状況はこんな感じだったのです。2019年3月21日 ポジション作成時状況作成日:2019年3月21日FXオプション内容:米ドル円 プットオプション売り作成時点の米ドル円:110.740円権利行使価格:110.00権利行使期日:9月4日売買数量10万通貨プレミアム:2.358利益上限:2.358×10万通貨=235,800円FXオプションポジション作成時点の米ドル円値は110.740円でした。単純にFXポジションを作っていれば、110.74円の米ドル円買いポジション10万通貨となっていたところです。これをFXオプションで米ドル円プットオプション売りとしたことで有利になったことが2つあります。FXオプションにして有利になった2つの事権利行使価格 110円プレミアム受取利益 235,800円この米ドル円プットオプション売りは、もしも権利行使日に円高となれば110円の米ドル円買いポジションが発生するというものです。そして、FXポジションとは別に235,800円の利益も受けとっています。この後、米ドル円相場は円高へと進んでいきました。9月4日の権利行使日には110円を大きく割り込んだため、米ドル円買いポジションが発生しています。9月4日 権利行使期日で米ドル円買いポジション発生9月5日、朝方のサクソバンク証券FX口座です。権利行使日は9月4日なのですが、権利行使時間がNY時間のため、ポジション確認は翌朝という具合になります。10万通貨の米ドル円買いポジションが発生していますね。しかも、買値は110円です。現在値106円台からすれば、「損をしている」という気持ちにもなります。ただ、もともと110.74円で買いポジションを作るはずだったのですから、買値が110円に下げることができたという意味でもあります。しかも、既に受け取った235,800円の利益はそのままです。FXオプションで買値を下げる効果はどれくらいあったのか?10万通貨で235,800円の利益は値動き幅で、2.358円に相当します。つまり、既に受け取った利益を考慮した実質買値はこうなります。FXオプションを使ったことによる実質買値FXオプションを使ったことによる実質買値:110-2.358=107.642円ポジションを作った3月21日から5ヶ月と2週間程度経過しています。110.74円で買いポジションを保有したままであれば、当然ながら買値はそのままです。160日分のスワップポイント受取はあるものの、1万通貨70円加算でいっても70円×160日=1.12円相当の蓄積にしかなりません。単純保有したときの実質買値単純保有したときの実質買値:110.74円ースワップポイント蓄積分1.12円=109.62円FXオプションを使ったことによる実質買値と単純保有したときの実質買値えお比べてみましょう。107.642-109.62=-1.978円の実質買値低下効果これが、FXオプションを使った効果です。つまり、こういうことです。円高気味の時に米ドル円買いポジションをプットオプション売りで保有することで実質買値を-1.978円低下させることができた無論、良いことばかりではありません。もしも、為替相場が円安気味に推移していれば、大きな利益を取りそこなうというリスクもあります。プットオプション売りは、上限利益が決まっています。今回のポジションの場合の上限利益は235,800円です。もしも、107.642円よりも2.358円以上円安となれば「単純にFXで米ドル円買いポジションを作っておいた方が利益が大きかった」ということになるわけです。実際には、円高に推移したからこそ、今回の効果を得られました。米ドル円現在値は、106.66円です。このまま1円も上昇すれば、先程計算した実質買値107.642を超えます。これまで受け取った利益も含めれればプラスになるわけです。ここで、もう一工夫することにしました。利益増にもう一工夫 ポジション移動FXポジションをサクソバンク証券からくりっく365に移すという売買です。ポジションを移動させる理由は、スワップポイント差です。サクソバンク証券本日の米ドル円スワップポイント 49円くりっく365本日の米ドル円スワップポイント 69円1万通貨で1日20円違います。この米ドル円買いポジションは107円くらいで手放すつもりはありません。暫くは保有す予定の長期ポジションです。なので、毎日受け取るスワップポイントが大きいFX口座に移したということです。米ドル円買いポジション FX口座移動FX口座移動といっても、そのまま移動は出来ないので、サクソバンク証券損きり⇒くりっく365でポジション作り直しという売買をしています。サクソバンク証券 米ドル円買いポジション損きりここで発生した損きり額は、-334,000円です。くりっく365 米ドル円買いポジション作成くりっく365での米ドル円買いポジション、約定値は106.67円です。注文は、その時点の成行注文です。サクソバンク証券の決済値などにはこだわりません。サクソバンク証券とくりっく365のスワップポイント差は20円ありますので、10日もすれば2銭相当のスワップポイント差となります。保有期間が長くなればなるほど、その差は大きくなります。米ドル円がここから大きく下落する可能性も十分にあります。それでも、円高期にこういう売買をしていけば、少しづつでも買値を下げていけます。こうしておくことで、下げ期の後にくる上げ期には利益を大きく出しやすくもできます。これからも、この売買をお見せしていくことで、そんな利益の出し方をお見せできればと考えています。この売買で使っている口座は、2つあります。「売り」「買い」の両方が出来るFXオプション取引を提供しているのは、日本ではサクゾバンク証券のみです。FXオプション口座は、FX口座開設後に手続きできます。FXポジション発生後は、高スワップポイントのくりっく365に移動させています。米ドル円スワップポイントでは、最高水準を長期間維持している口座です。FXオプション運用の主要ページFXオプションの特徴と運用状況FXオプションについて米ドル円三方よし戦略 FXオプション運用記録含み損抑制効果とその「限界」のまとめ FXオプションリスクサイト内他記事お気楽FX 相場生活入門トップページ
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