消費増税へ環境整備、駆け込みと反動減の平準化を=甘利経財相 News

消費増税へ環境整備、駆け込みと反動減の平準化を=甘利経財相

[東京 27日 ロイター] - 甘利明経済財政担当相は27日、経済財政諮問会議後の記者会見で、2017年4月に予定されている消費税率引き上げに向け、「駆け込み需要と反動減を極力平準化するための工夫が必要」と語った。その上で、16年の経済財政運営について、翌年に控える消費増税を乗り越える体力強化を図る発想が大事だと指摘した。

ドコモがスマホ放送「NOTTV」終了へ、赤字続きで継続困難 News

ドコモがスマホ放送「NOTTV」終了へ、赤字続きで継続困難

[東京 27日 ロイター] - NTTドコモは27日、スマートフォン(スマホ)向け放送サービス「NOTTV(ノッティーヴィー)」を2016年6月30日で終了すると発表した。動画サービスの競争が激しくなる中で、会員数が思ったほど伸びず、事業継続が困難と判断した。

安倍首相が3経済学者と懇談、反緊縮財政や貧困対策など議論 News

安倍首相が3経済学者と懇談、反緊縮財政や貧困対策など議論

[東京 27日 ロイター] - 安倍晋三首相は26日正午、官邸で元日銀審議委員の中原伸之氏と共に専修大学の野口旭教授と、中央大学の浅田統一郎教授、早稲田大学の若田部昌澄教授と懇談した。経済政策運営で安倍首相がどのような識者を重視しているかという観点から注目されそうだ。

ユーロ安+中国人民元切り下げ=円高!? 中国ショック再来? 年末休暇返上も覚悟 ブログ

ユーロ安+中国人民元切り下げ=円高!? 中国ショック再来? 年末休暇返上も覚悟

■米ドル/円の足踏みが目立つ 米ドル高が続く中、米ドル/円の足踏みが目立ってきた。ドルインデックスは一時、100.17まで上昇、4月高値を再度ブレイクしたが、米ドル/円は先週(11月16日~)、高値123.75円を突破できず、やや軟調に推移している。 

ドルインデックス 日足(出所:CQG)

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 このような「背離」は、ユーロ/円をみれば一目瞭然であろう。ユーロ/円は一時130円の節目割れを果たし、ベア(下落)トレンドを加速しているように見え、必然的に米ドル/円にも円高圧力を与えている。

ユーロ/円 日足 (リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)

 たびたび指摘してきたように、米ドル高の受け皿として、主にユーロがその役割を果たしているならば、対米ドルのみでなく、対円でも結局、ユーロ安が進行しやすい。よって結果的に、円の買戻しが促進されたからだ。

 来週、12月3日(木)にECB(欧州中央銀行)の重要決定を控え、ウォール街はさらにECBの利下げ余地拡大を予想している。ドラギECB総裁がどのような政策を打ち出すか、市場関係者が固唾をのんで見守っている中、ユーロ売りポジションの買戻し(利益確定)はあっても、ユーロロングまでには動けないだろう。

 したがって、ユーロ/円も130円の節目割れをもってベアトレンドの底打ちとみるのではなく、むしろ本格的なベアトレンドはこれからだと認識しておいた無難だろう。

■円売りより、ユーロ売りの方が安心感がある ファンダメンタルズにおいても、円よりユーロのほうが売られやすいかと思われる。何しろ、QE(量的緩和策)拡大やマイナス金利のさらなる拡大の可能性がもっとも確実視されるのがECBだからだ。対照的に日銀のスタンスは比較的曖昧になってきた。

 政策の確実性、また、政策の中身に照らして考えると、円売りより、ユーロ売りの方が安心感がある。

 ちなみに、日本はマイナス金利を導入できないだろう。こういった政策は、日本では「政治判断」の範疇になるから、いくら強気の黒田日銀総裁といえども、タブーには触れないと思う。この意味では、通貨戦争にたとえるなら、BOJ(日本銀行)はECBに勝てない。

 さらに、パリのテロ以降、ユーロはリスク回避先からリスク資産そのものと見なされるようになり、伝統的にリスク回避先としてみられている円の地位はさらに高まったとみる。

 究極のリスク回避先として米ドルの価値と地位には及ばないものの、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出権)に採用される通貨のうち、有事の時、円が米ドルに続き、2番目の地位を有するだろう。

■中国人民元がSDRに採用されると他通貨への影響は? 来週月曜日(11月30日)、中国人民元がSDRに採用されるかどうかについてIMFが決定する。中国の悲願が来週達成される公算は大きいが、従来の想定より、中国人民元のシェアが小さくなるといった見通しも多い。

 ただし、新米の中国人民元がSDRに参加してくると、必然的にほかの通貨の比率を下げなければならない。また、IMFの決定に関わらず、市場は自らが調整に動くだろう。

 最も弱い通貨が売られ、もっとも強い通貨が買われるのが市場の常だから、中国人民元のSDR入りがもたらす衝撃は、間違いなくユーロへのものが一番大きいだろう。場合によっては、長期に渡るユーロの地盤沈下につながっていく可能性も否定できない。

 もっとも、中国人民元のSDR入り自体は…