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焦点:日銀、原油安とインフレ期待で議論へ 物価2%に不透明感 

[東京 17日 ロイター] - 日銀は18日までの2日間にわたって開催されている金融政策決定会合で、原油価格の下落がインフレ期待に与える影響などについて議論を深め、慎重に点検しているもようだ。足元の原油安進行を受け、インフレ期待の後退を示す指標も目立ち始めており、物価2%目標の早期達成に不透明感が広がっている。
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焦点:伸び悩むドル/円、米金利上昇の確信得られず

[東京 17日 ロイター] - 10年ぶりに米利上げが決定されたにもかかわらず、ドル/円<JPY=>は伸び悩んでいる。この先の米金利上昇に自信が持てない市場参加者が依然として多いからだ。投機筋の円売り越しポジションは膨らんでおらず、さえない米経済指標も目立つ中で、ドル/円の上昇のモメンタムは高まってない。
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アングル:輸出数量が急回復、10─12月期の成長けん引役に

[東京 17日 ロイター] - 日本の輸出数量が、急回復の兆しを見せている。日銀の実質輸出は11月まで3カ月連続で増加、内閣府試算の数量指数も拡大している。輸出数量の伸びは生産押し上げに直結するだけに、10─12月の国内総生産(GDP)は、輸出がけん引役となってプラス成長を達成するとの期待感が政府・日銀で台頭してきた。
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焦点:米石油精製会社の株価、原油輸出解禁で堅調局面終了か

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国が長年続いた原油輸出規制を近く撤廃するとみられる中、米国の石油精製会社の株価は過去最高値近辺から大きく下げている。石油精製会社に今年、大きく投資した著名投資家ウォーレン・バフェット氏の判断が正しかったかどうかが問われている。
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米国が約9年半ぶりに利上げを実施! でも、なぜ米ドルは急騰しなかったのか?

■米国が9年半ぶりに利上げを実施! みなさん、こんにちは。
 日本時間12月17日(木)未明に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、予想どおり、0.25%の利上げが決定され、FF金利のターゲットは0.25-0.50%に引き上げられました。
米国政策金利(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
 FOMC後に公表された声明では、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレンFRB議長が今後の利上げが段階的かつ小幅になると示唆。
 この声明が多くの投資家に好感され、12月17日(木)の東京市場では、本稿執筆時点で日経平均は340円高、米ドル/円は、一時、122.65円まで反発しています。
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
 今年(2015年)最後のビッグイベントである、FOMCでの利上げが無事達成されたことで、株式相場が反発。呼応して米ドル上昇という流れであるわけですが、その上昇幅は小幅なものに…。
■FOMCより、ECB理事会のほうがインパクトを与えた これは、12月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会を受けての相場の逆流がまだ根底にあるからだと思われます。
【参考記事】
●米利上げは100%織り込んだ! 注目は…!? ドル/円120円割れは日銀にとって好都合?(12月15日、西原宏一&松崎美子)
 ECB理事会で決定された追加緩和が想定以下であったため、それ以降、流れが反転しており、「株安、ユーロ高、米ドル安、円高、資源国通貨高」という相場展開が続いていました。
 それが、今回のFOMCの結果を受け、リスクオン相場に戻りつつあるのですが、ユーロ/米ドルの下落も1.08ドル台前半までと限定的。
ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
 原油も依然軟調な展開で、12月16日(水)の原油相場は、米原油在庫がこの時期としては1930年以来の高水準に増加したことをきっかけに大幅下落。
NY原油先物 1時間足(出所:CQG)
 米ドル/円は122円台ミドルまで戻した程度で上昇幅は小幅…。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
 イエレンFRB議長は慎重に言葉を選び、9年半ぶりの米利上げが、株や新興国通貨の下落に結びつかないようにしたことは高く評価されているのですが、FOMCが決定したのは緩和ではなく、利上げであるため、株の継続的な上昇には直接つながりません。
 一方、今回の利上げ開始は、マーケットが十分織り込んでいたため、米ドルの急騰につながるわけではありません。
 結果、ECB理事会以降のユーロ/米ドル中心のポジション調整が、年末まで続く公算が高いのではないでしょうか?
 今年(2015年)の為替市場を振り返ってみると、主役は何と言っても…