インタビュー:2%早期達成困難、日銀は持久戦に転換必要=早川英男氏 News

インタビュー:2%早期達成困難、日銀は持久戦に転換必要=早川英男氏

[東京 5日 ロイター] - 元日銀理事の富士通総研・エグゼクティブ・フェローの早川英男氏は5日、ロイターとのインタビューの中で、2016年度に大幅な賃上げが実現する可能性は低く、2%の物価目標実現には時間がかかると指摘した。一方、年間80兆円(残高ベース)の国債を買う日銀の「量的・質的緩和(QQE)」は数年以上は継続できないため、日銀は持久戦への戦略転換が急務だと強調した。

日経平均は続伸、円安が支援 郵政人気継続で心理好転 News

日経平均は続伸、円安が支援 郵政人気継続で心理好転

[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。為替の円安推移やアジア株の上昇を背景に堅調な値動きとなった。前日に新規上場した郵政3社への人気が継続したことも市場心理を好転させたという。日経平均は上値での戻り待ちの売りなどをこなし、高値圏を維持した。

ドル121円前半、12月米利上げ意識するも伸び悩み News

ドル121円前半、12月米利上げ意識するも伸び悩み

[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク時間の午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の121円前半。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米国の12月の利上げが再び意識されるなか、底堅い値動きとなったが、121円後半では伸び悩んだ。

中国、米ディズニー商品に特別な商標保護適用へ 偽造規制を強化 News

中国、米ディズニー商品に特別な商標保護適用へ 偽造規制を強化

[上海 5日 ロイター] - 中国当局は5日、上海ディズニーランドの開園を来年に控え、米ディズニーに対し特別な商標保護を適用する方針を明らかにした。期間は2016年10月までの1年間。偽造品が出回ることにより同国の評価が低下するとの懸念が浮き彫りになっている。

富士重、円安と北米で今期最高益予想上積み 配当性向30%に News

富士重、円安と北米で今期最高益予想上積み 配当性向30%に

[東京 5日 ロイター] - 富士重工業は5日、2016年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。4年連続で過去最高を見込んでいた営業利益は470億円増やし、前期比30%増の5500億円となる見通し。主力の北米販売が好調な上、為替の円安効果や原価低減も利益を押し上げる。

「鉄の男」黒田健在で日銀追加緩和せず! ユーロ安・米ドル高が明らかな理由とは? ブログ

「鉄の男」黒田健在で日銀追加緩和せず! ユーロ安・米ドル高が明らかな理由とは?

■前回のコラムの内容を検証してみよう! まず、前回のコラムの内容を確認しておきます。

<前回のコラムの内容>


・ 米国は12月利上げムードが高まってきているので、ユーロ/米ドルは、ユーロ安・米ドル高が進む。当面の目標は、1.08ドル台半ば

 ・ オセアニア通貨は、米国の利上げには弱いので軟調に推移する

 ・ 米ドル/円は、なかなか米ドル高に向かいにくい 

 ・ 黒田総裁は、まだ金融緩和はやりたくないのではないか。政府からの要請との板ばさみ状態である

【参考記事】

●米FOMCで年内利上げ期待高まりドル高!黒田日銀総裁の追加緩和に対する本音は?(10月29日、今井雅人)

 さて、その後どうなったかを検証していきます。

■イエレンFRB議長が12月利上げに踏み込んだ発言! まず、11月4日(水)の議会証言で、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、以下のような発言をしています。

「米国経済は、現時点では順調だと判断している」

「FOMC(米連邦公開市場委員会)では、タイムリーな利上げ開始が賢明だと考えており、12月会合で利上げの現実的な可能性がある」

 つまり、2015年12月の利上げ可能性について、踏み込んだ発言をしているということです。

 この発言で、ユーロ/米ドルは、1.08ドル台にまでユーロ安・米ドル高が進んでいます。

ユーロ/米ドル 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)

■ドラギ総裁は、12月の追加緩和に踏み込んだ発言! ユーロに関しては、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が、以下のような、これまた踏み込んだ発言をしています。

「金融緩和のあり方について、12月の政策委員会で再検討する必要がある」

「金融緩和の適切な度合いを維持するために、正当化される場合には責務の範囲内で、利用可能なあらゆる手段を用いて行動する意思と能力が政策委員会にはある」

 つまり、2015年12月に追加緩和をする可能性を明言しているということです。

 米国は利上げ、ユーロ圏は金融緩和となれば、ユーロ安・米ドル高になるのは明らかということです。

■「鉄の男」黒田健在! 2015年残りの会合でも追加緩和は… 米ドル/円に関しては、121円台にまで上昇はしていますが、レンジを上に抜けるところには、至っていません。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 さらに、10月30日(金)の日銀金融政策決定会合では、黒田総裁は、やはり追加の金融緩和を見送りました。

 やはり、「鉄の男」黒田健在といったところでしょうか。

 この先、日銀の金融政策決定会合は、11月18日(水)~19日(木)、12月17日(木)~18日(金)と、2015年は、まだ2回残しています。

 しかし、今回、同時に発表した半年に一度の「日銀展望レポート」の見通しを下方修正したにもかかわらず、金融緩和を見送ったわけですから、11月、12月に金融緩和をするきっかけは、なかなか見つからないのではないかと思っています。

 そういう意味においては、米ドル/円も、米ドル高基調がはっきりしてくるのには、やや材料不足なのだと思っています。

 その他、オセアニア通貨ですが…
マツダが営業利益予想を上方修正、新車販売好調で3期連続最高益 News

マツダが営業利益予想を上方修正、新車販売好調で3期連続最高益

[東京 5日 ロイター] - マツダは5日、2016年3月期の連結営業利益予想を前年比13.4%増の2300億円に上方修正すると発表した。3期連続で過去最高を更新する見通し。従来予想は2100億円だったが、低燃費技術「スカイアクティブ」を搭載した車両の世界販売が好調に推移。コスト改善も寄与する。

トルコ大統領が強硬路線、憲法改正とクルド武装勢力撲滅を宣言 News

トルコ大統領が強硬路線、憲法改正とクルド武装勢力撲滅を宣言

[アンカラ 4日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は4日、与党、公正発展党(AKP)が総選挙で圧勝したことを受けて地方行政官を前に演説し、大統領権限の強化に向けた憲法改正や、クルド人ゲリラ勢力の「撲滅」を誓った。融和路線に転じるという期待も一部にあったが、打ち砕かれた格好だ。