焦点:日銀展望リポートと追加緩和、浮上した直結しない可能性 News

焦点:日銀展望リポートと追加緩和、浮上した直結しない可能性

[東京 7日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は、物価の基調に強い自信を示し、30日発表の展望リポートで国内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)が下方修正されても、追加緩和に直結しない可能性をにじませた。ただ、マクロ指標の弱さが継続した場合、需給ギャップのマイナス幅拡大を招き、デフレへの逆戻りリスクも浮上しかねない。日銀は実体経済と物価の基調をめぐる難易度の高い判断を求められている。

コラム:米利上げ後退に賭ける「円買い」の罠=村田雅志氏 News

コラム:米利上げ後退に賭ける「円買い」の罠=村田雅志氏

[東京 7日] - 9月の米雇用統計が予想以上に弱い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ開始は難しくなったとの声が強まっている。また、米国も含め世界景気の減速感が強まり、市場のリスク回避姿勢を背景とした円買いの動きが強まるとの見方も一部で示されている。

焦点:日本郵政株式、個人の需要強く一部で過熱感 News

焦点:日本郵政株式、個人の需要強く一部で過熱感

[東京 7日 ロイター] - 日本郵政グループ3社の売り出し仮条件は、想定価格よりも下のレンジに膨らむ結果となった。今後、国内外の投資家の需要を積み上げ、売り出し価格を決めるが、国内個人投資家からの引き合いが強く、一部で過熱感も出ているという。政府は上場後の株価の乱高下を防ぎたい考えで、慎重に売り出し価格を決める。

ノーベル化学賞、DNA修復機能研究の3氏に News

ノーベル化学賞、DNA修復機能研究の3氏に

[ストックホルム 7日 ロイター] - スウェーデンの王立科学アカデミーは、今年のノーベル化学賞を細胞のDNA修復メカニズムを研究した3人に授与すると発表した。受賞したのはスウェーデンのトマス・リンダル氏、米国のポール・モドリッチ氏、トルコ出身のアジズ・サンカー氏。

情報BOX:第3次安倍改造内閣の閣僚 News

情報BOX:第3次安倍改造内閣の閣僚

[東京 7日 ロイター] - 菅義偉官房長官が7日午後発表した第3次安倍改造内閣の主な顔ぶれは以下の通り。

ー総理        安倍晋三
―内閣法第九条の第一順位指定大臣(副総理)
財務
内閣府特命担当(金融)
デフレ脱却担当  麻生太郎
―総務        高市早苗
―法務        岩城光英
―外務        岸田文雄
―文部科学
―教育再生担当   馳浩
―厚生労働      塩崎恭久
―農林水産      森山裕
―経済産業
産業競争力
原子力経済被害
内閣府特命担当(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)
林幹雄
―国土交通
水循環政策    石井啓一
―環境
内閣府特命担当(原子力防災)
丸川珠代
―防衛        中谷元

エレキ完全復活は道半ば、「継続的に利益出る事業へ」=ソニー社長 News

エレキ完全復活は道半ば、「継続的に利益出る事業へ」=ソニー社長

[7日 ロイター] - ソニーの平井一夫社長は7日、ロイターなどのインタビューで、エレクトロニクス(エレキ)事業の再生について「完全復活ではなく道半ば」との認識を示した。赤字のスマートフォン(スマホ)事業の構造改革が続いているほか、通年でのエレキ事業全体の黒字化が実現していないことから「まだ復活を宣言するには至っていない」と述べた。

120円を挟んで方向性を失った米ドル/円、 相場の行方を捉えるために必要なことは? ブログ

120円を挟んで方向性を失った米ドル/円、 相場の行方を捉えるために必要なことは?

■米ドル/円は日足で5円幅のボックス相場を形成していた 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

 米ドル/円は、「赤の破線(細線)」で示したように、約5円幅のボックス相場を形成していたが、ボックス相場「赤の破線(細線)」の上限(105円台ミドル)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 米ドル/円は、2013年12月に、高値105円台ミドルをつけて、それ以降、105円台ミドルがレジスタンス(上値抵抗)になっていた。

 下値は、100円台後半が底堅く推移したので、その結果、日足チャートに表示したように、約5円幅のボックス相場「赤の破線」を形成した。

 このボックス相場「赤の破線(細線)」の上限(105円台ミドル)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。米ドル/円は、105円台で発せられた「買いシグナル」に従い、110円台に急上昇した。

 「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」(赤の破線)を基準に、ボックス相場のセオリーで考えると、その上値のターゲットは110円台ミドル程度になる。  

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 105円台から110円台に乗せたことで、ターゲットを達成した、と考える。

 そして、米ドル/円は、110円台から105円台にまで急落し、その後、反転した。

 そして、日足チャートに表示したように、「紫の破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。

 つまり、105円台から110円台程度で保ち合いが続けば、「時間的な調整」の可能性がある、と考えたわけだ。

■2014年10月31日の日銀の追加緩和で急上昇 こういった状況だったが、2014年10月31日(金)に発表された予想外の「日銀の追加緩和策」を材料に、ボックス相場「紫の破線」の上限(110円台前半)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この「買いシグナル」で、「調整局面」の終了が確認された、と考える。

 105円台から110円台程度での保ち合いが短時間で終わったので、「時間的な調整」ではなく、「値幅での調整」である可能性が高くなった。

 セオリーでは、ボックス相場を上抜けする場合、ボックス相場の上限から、そのボックスの値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このボックス相場「紫の破線」の値幅は約5円だから、115円台前半程度がターゲットになる。

 日足チャートを見てのとおりに、早々にターゲットを達成した、と考える。

 米ドル/円が急騰した際には、「窓(Gap)」を空けて上昇している。この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」だ。112.50円近辺のこの「窓(Gap)」は、「窓埋め」をしていないが、今後のチャート・ポイントになると考える。

 115円台前半程度のターゲット達成後も、米ドル/円は急上昇を続けて、今のところ、121円台後半の高値をつけている(この時点での高値は、121.80-85円水準)。

 121円台後半の高値をつけてからは、上昇のスピードが激しかったので、その調整局面に入った、と考える。

 121円台後半から115円台に急落し、そして、115円台からは120円台に急上昇している。

■2015年5月下旬まで約6円幅のボックス相場を形成していた 米ドル/円は、「緑の破線」で表示した約6円幅のボックス相場を形成した、と考える。  

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 3月10日(火)の値動きで、従来の高値である121.85円を上に抜けて、高値122.00-05円水準をつけた。

 しかし、明確に122.00円を上に抜けていないので(=高値を更新したのに、跳ね上がらなかったので)、この時点ではボックス相場「緑の破線」が維持されていた、と考える。

 この時点で俯瞰すると米ドル/円の上昇は、サポート・ライン(1)「青の破線」に従っていた、と考える。

 このサポート・ライン「青の破線」(1)を割り込み、「売りシグナル」を発して118円台前半にまで下落した。

 この下落の原因は、「3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の発表とイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言で、米国の利上げが、6月ではなく、9月以降になりそうだ、と多くの市場参加者が判断したこと」だと考える。

 つまり、米国の利上げに対する期待が先延ばしされたことを材料に、「米ドル売り・円買い」になった、と考える。

 しかし、118円台前半からは…