■底固めした米ドル/円の上昇トレンドは変わらず みなさん、こんにちは。
10月15日(木)という日柄、118.06円という価格、ともに重要なポイントで底固めした米ドル/円の上昇トレンドは変わらず(前回のコラム参照)。
【参考記事】
●郵政グループ3社上場成功で日本株活況! 12月米利上げに向けてドル高トレンド不変(11月5日、西原宏一)
懸念された10月の米雇用統計ですが、非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回るプラス27万1000人と驚きの結果に。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
失業率、平均時給という側面から見ても、しっかりした内容です。
■12月の米利上げ確率は70%近くまで急騰 これを受けて、12月15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが実施される確率は70%近くまで急騰。
呼応して、米ドル/円は一時、123.61円まで急騰しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
好調な米雇用統計を受け、急騰した米ドル/円ですが、今週(11月9日~)は前述の123.61円を攻めあぐねて、いったん122円台後半まで反落しています。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
それは、この水準が前述した118.06円からのターゲットであったからです。
米ドル/円の123.61円というレベルは、10月15日(木)の安値118.05円から1カ月弱で約5.50円上昇した水準になります。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
まず、黒田バズーカなどの特殊な要因のない通常のボラティリティ環境下での米ドル/円は、5~6円の上昇がいったんのメドであるということ。
そして米ドル/円は、上海ショックの安値と8月31日(月)の高値、それに米ドルが対ユーロと対円で同時に安値をつけた10月15日(木)の3点で引いたフィボナッチ・エクスパンションが123.52円。
【フィボナッチ・エクスパンションに関する参考記事】
●3回に分けて利益確定する時の目安は? ひろぴーの実践トレード塾 第3講(4)
米ドル/円 日足(出所:ヒロセ通商)
11月9日(月)にはこの水準を達成しましたので、今週(11月9日~)は調整期間入り。
【参考記事】
●ドラギ講演は追加緩和の核心に迫るか? 今週の大穴はハト派講演のある英ポンド!(11月10日、西原宏一&松崎美子)
ただ、12月に米利上げを控えて、米ドル高トレンドは…