株安・債券高、仏同時攻撃でいったんリスク回避=午前の東京市場 News

株安・債券高、仏同時攻撃でいったんリスク回避=午前の東京市場

[東京 16日 ロイター] - 16日午前の東京市場は、株安・債券高が進行している。13日に発生したパリ同時多発攻撃による影響を警戒し、投資家はリスク回避にいったん動いた。日本株への売りが強まるなか、「安全資産」の国債に資金が流入している。一方、ドル/円は小動き。日本の7─9月期実質国内総生産(GDP)も下振れたが、ある程度の株安は想定内とされ、比較的落ち着いた動きだ。

寄り付きの日経平均は続落、米株安・パリ同時攻撃で警戒感 News

寄り付きの日経平均は続落、米株安・パリ同時攻撃で警戒感

[東京 16日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比332円95銭安の1万9263円96銭と大幅続落で始まった。前週末の欧米株安に加え、13日に発生したパリ同時多発攻撃が投資家心理を冷まし、幅広く売りが先行した。空運、保険、自動車などが安い。半面、鉱業、石油・石炭はしっかり。

7─9月期GDPは2期連続マイナス、設備投資などが押し下げ News

7─9月期GDPは2期連続マイナス、設備投資などが押し下げ

[東京 16日 ロイター] - 内閣府が16日発表した2015年7─9月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.2%、年率換算でマイナス0.8%だった。4─6月期の前期比マイナス0.2%に続き2四半期連続のマイナス成長となった。設備投資と在庫投資が足を引っ張った。中国や新興国減速の影響で企業部門の慎重姿勢が強まったとみられる。消費や輸出は持ち直したが、けん引役となるには力不足に終わった。

ドル/円上値重いスタート、仏同時攻撃影響見極め=今週の外為市場 News

ドル/円上値重いスタート、仏同時攻撃影響見極め=今週の外為市場

[東京 16日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、先週末にフランスで発生した同時多発攻撃を踏まえ、週前半は上値が重くなりやすそうだ。ただ、米12月利上げ開始の思惑が強まれば底堅い展開になるとみられ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や経済指標の発表に関心が寄せられる。日本の7─9月国内総生産(GDP)が市場予想からかい離した場合、日銀の追加緩和への思惑をも巻き込んで相場が動く可能性もある。

コラム:パリ同時攻撃、欧州に連帯と分裂のリスク News

コラム:パリ同時攻撃、欧州に連帯と分裂のリスク

[ロンドン 14日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 多数の犠牲者を出したパリの同時多発攻撃は、国際社会にある種の結束をもたらし、欧州連合(EU)内に最近広がっていたあつれきを克服する上で力になり得るだろう。だが残念ながら、同時攻撃によってフランスやその他の国に恐怖がもたらされるのは避けがたく、それが安全保障と文化的な統合をめぐる議論を、分裂につながる方向へと導いていく危険がある。

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