チェーンリンク、機関向けレポ・担保管理基盤「Fulcrum」の情報公開、DTCCと取引デモ

Chainlinkが機関向けレポ・担保管理基盤の情報を公開

分散型オラクル基盤提供のチェーンリンク(Chainlink)が、異なるブロックチェーン上のトークン化資産を、金融機関のレポ取引や担保付き融資に活用する基盤「フルクラム(Fulcrum)」に関する情報を公開した。チェーンリンクが9月30日に発表した。

フルクラムは、資金調達契約を管理する取引基盤と、現金・担保を決済するネットワークを分離する仕組みとのこと。参加者は対象資産や金利、担保条件などを設定し、対応するパブリックおよびプライベートブロックチェーンをまたいで取引を進められるという。

レポ取引は、証券を売却すると同時に、あらかじめ定めた価格で買い戻すことを約束する資金調達手法だ。フルクラムは、レポ取引や相対取引による担保付き融資に必要な契約作成、担保確認、資金の受け渡しを一連の処理としてつなぐ。

処理の制御には、オラクル関連ワークフローの実行・調整基盤「チェーンリンク・ランタイム・エンバイロメント(Chainlink Runtime Environment:CRE)」が使用される。チェーン間の通信・資産移転は、「クロスチェーン相互運用プロトコル(Cross-Chain Interoperability Protocol:CCIP)」が担い、担保評価に必要な市場データはデータサービス「チェーンリンクデータストリームズ(Chainlink Data Streams)」により供給される。

フルクラム自体は資産を保管せず、取引相手や取引基盤の運営主体にもならない。レポ取引や担保付き融資に関する契約は参加者間で締結され、フルクラムと統合された取引基盤上で実行・管理される。

またチェーンリンクは、国際金融カンファレンス「サイボス2026(Sibos 2026)」で、米証券市場の取引後インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)とフルクラムを用いた取引デモを実施したという。両社は、複数のブロックチェーンをまたぐ証券金融取引を実演したとのことだ。

なおチェーンリンクは9月28日、CCIPの新版「CCIP 2.0」を公開した。CCIP 2.0では、金融機関や資産発行者が独自の取引検証を追加できる「クロスチェーン・ベリファイアー(Cross-Chain Verifier:CCV)」や、本人確認(KYC)、マネーロンダリング対策(AML)などのコンプライアンス条件をクロスチェーン取引に適用する機能が追加されている。 

 

参考:チェーンリンク
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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