
AI動画向け「リミックス・エコノミー」構想も
レイヤー1ブロックチェーン「ハーモニー(Harmony)」がメインネットを完全に終了し、ネイティブトークン「ONE」をイーサリアム(Ethereum)へ移行する案が9月6日に公式Xで発表された。
ただし今回の案は、情報提供を目的とした非拘束的な提案であり、計画は今後変更される可能性がある。
ハーモニーは今回の提案について、国家主体やAIエージェントがもたらす脅威が大きすぎることを理由に挙げた。
同プロジェクトは、2019年のメインネット開始以降、コミュニティは攻撃や変化を乗り越えてきたものの、ネットワークを完全に終了させる時期だと説明した。
同案では、イーサリアムメインネット上でERC-20規格の新たなONEを発行し、暗号資産(仮想通貨)取引所におけるONEの取り扱いも同トークンへ切り替えるとのこと。
移行にあたっては、同ネットワークの最終ブロック時点で、ユーザーのウォレット残高、ステーキングの委任残高、バリデータ報酬、スマートコントラクト内のONE、中央集権型取引所(CEX)が保有するONEを対象に、スナップショット(残高記録)を取得するという。
ユーザーのウォレット残高分については、イーサリアム上の同一アドレスへ新たなONEをエアドロップ(無償配布)する予定とのこと。移行対象となる保有者や委任者、バリデータによるエアドロップの申請・受け取り手続きは不要だという。
また、ONEの総供給量と発行率は移行後も維持し、今後発行されるONEを新事業の資金に充てる案も示された。
一方、マルチシグウォレットや流動性プール、オンチェーンアプリは移行できないとして、ハーモニーは利用者に、9月10日までにスマートコントラクト上の資産やポジションを引き揚げるよう呼びかけている。
ハーモニーは、移行に使用するERC-20トークンのコントラクトやスナップショットの算出方法、エアドロップ用スクリプトを公開し、監査可能にする予定だ。
バリデータは、米太平洋時間9月10日午前7時(日本時間同日午後11時)からノードの運用を停止できるという。
ハーモニーは、ノードの運用停止からネットワークの最終ブロックまでに発生する発行報酬の差額を補うため、総額137万2,000ドル(約2億1,400万円)の補償枠を設ける。
所定の時刻にノードを停止し、合意書への署名、ステークの維持、新事業のガバナンスへの参加といった条件を満たすバリデータと、その委任者を対象に、4四半期に分けて補償するとのこと。
なお、メインネットが最終ブロックに到達する具体的な日時は、公式投稿では示されていない。
またハーモニーは同日、AI動画向けの「リミックス・エコノミー(Remix Economy)」を新たなミッションとして掲げる構想も公表した。
同構想では、クリエイターがプロンプトや素材を公開し、他のユーザーが二次創作できる仕組みを構築。AIエージェントが動画のストーリーを展開することも想定している。
動画の生成や配信、コンテンツ審査を担う運営者にはONEのステーキングを求め、動画生成の稼働時間に応じて報酬を付与する計画だ。初年度にはGPUハードウェアへの補助も予定しているという。
なおハーモニーでは日本時間8月12日、メインネット上でONEが不正に発行されるインシデントが発生。その後、同ネットワークは不正発行前の状態に戻すロールバックを実施し、同月22日に完了を発表していた。
なお直近では、ブロックチェーンプロジェクトのリスク(Lisk)も、金融チーム向けのマネーオペレーションプラットフォームへの事業転換に伴い、イーサリアムL2「リスクチェーン(Lisk Chain)」を10月31日に終了すると8月25日に発表している。
リスクチェーン終了後も暗号資産「LSK」は存続し、イーサリアムとベース(Base)を主要ネットワークとして、新たな金融プラットフォームのロイヤルティトークンに位置付けられる予定だ。
— Harmony (@harmonyprotocol) September 6, 2026
— Harmony (@harmonyprotocol) September 6, 2026
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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