
株式や暗号資産と同じ基盤でイベント契約を提供
金融機関やフィンテック企業向けに取引APIを提供するアルパカ(Alpaca)が、米予測市場カルシ(Kalshi)との提携を8月31日に発表した。今回の提携により、カルシを基盤とする米商品先物取引委員会(CFTC)規制下のイベント契約が、アルパカのグローバルなブローカレッジ基盤を通じて提供される予定だ。
さらにアルパカの既存パートナーは、株式、オプション、債券、暗号資産(仮想通貨)などに利用している同社のAPI基盤を通じて、自社サービスに予測市場へのアクセスを組み込めるようになる。
イベント契約の注文、ポジション、取引履歴、市場データについては、アルパカが既存のAPIインターフェースを拡張して対応する。そのためパートナーは、予測市場専用の別システムを導入することなく、既存の金融商品と並べてイベント契約を提供できるという。
予測市場とは、選挙や経済指標、文化・エンターテインメントなど、現実世界で起きる出来事の結果に連動する契約を取引する市場だ。参加者による取引価格には、各結果が実現する可能性についての市場予想が反映される。
今回の提携では、アルパカの子会社アルパカ・デリバティブズ(Alpaca Derivatives)が、イベント契約に関する資産管理、資金移動、口座明細、アカウント管理を担う。一方、カルシは規制下の市場、イベント契約、清算サービスを提供する。
カルシの市場は24時間365日取引可能で、対象となるイベントの結果が確定し、カルシで契約が精算されると、アルパカの先物取引業者(FCM)基盤を通じて払戻金が口座に反映される仕組みになるという。
カルシの事業開発担当バイスプレジデントであるマックス・クロウリー(Max Crowley)氏は、今回の提携について、米国内外でカルシ市場へのアクセスを拡大する重要な一歩だと説明。投資家がすでに取引や資産管理に利用している金融サービスへ、予測市場を直接組み込めるとの見方を示した。
アルパカは8月17日、アルパカ・デリバティブズがCFTCに先物取引業者として登録され、全米先物協会(NFA)の会員になったと発表していた。ただし同子会社は現時点で、FCMとしての規制対象業務を開始していない。
なお、イベント契約の提供開始時期や詳細については今後公表される予定だ。実際に利用できる市場や地域は、カルシへの上場状況、規制要件、地域ごとの利用資格によって異なるとのことだ。
参考:アルパカ
画像:PIXTA
関連ニュース
- アルパカ子会社、CFTCに先物取引業者登録。予測市場へのアクセス提供へ
- アルパカ、トークン化株式投資家に権利行使機能を提供へ、ブロードリッジと提携で
- アルパカが700億円超を調達、トークン化市場・AIエージェント向け証券基盤を拡充
- バイナンス、アルパカ基盤で米国株取引開始、7000超の株式・ETFに対応
- 日本人創業の証券インフラ米アルパカ、欧州株取引サービス開始。ドイツ証券取引所クセトラ上場銘柄から対応
参照元:ニュース – あたらしい経済


コメント