Netflix株に連動する商品を24時間取引?海外版Binanceの仕組みと日本で使えるかを解説

※本記事は、2026年8月6日時点で確認できたグローバル版Binanceの公式発表や公式解説をもとに作成しています。

※本記事で紹介するbStocksは、利用できる国・地域や利用者が限定されています。日本居住者やBinance Japanで利用できることを示すものではありません。

 

グローバル版Binanceは2026年8月5日、Netflixの株価への連動を目指す「NFLXB」をBinance Spotへ追加しました。

NFLXBは原則として24時間売買できます。

そのため、「Netflix株を、米国市場が閉まっている時間にも取引できるようになった」と感じるかもしれません。

 

ただし、NFLXBはNetflixが発行する現物株ではありません。

Binanceで売買できるのは、Netflix株を裏付けとして発行される「bStocks」と呼ばれるトークン化証券です。

 

簡単にいえば、Netflix株の値動きや配当などの経済的な価値に連動することを目指した別の金融商品です。NFLXBを購入しても、Netflixの株主にはなりません。

この記事では、NFLXBを24時間取引できる仕組みと、Netflixの現物株との違いを、初心者にも分かりやすく解説します。

 

なお、この記事で紹介する国内暗号資産取引所では、NFLXBの取扱いは確認されていません。

国内でビットコインや暗号資産を取引したい場合は、取扱銘柄、取引方法、手数料、入出庫条件などを比較して選びましょう。

 

取扱銘柄・取引方法・手数料から国内仮想通貨取引所を比較する

バイナンスがNetflix連動トークンを追加

グローバル版Binanceは2026年8月5日、Netflixを含む10種類のbStocksをBinance Spotへ追加しました。

Netflixに連動する商品の銘柄コードは「NFLXB」で、NFLXB/USDTの取引ペアが追加されています。

 

今回追加された10種類は、次のとおりです。

 

銘柄コード 連動対象
NFLXB Netflix
ASMLB ASML
SMCIB Super Micro Computer
IRENB IREN
ASTSB AST SpaceMobile
COHRB Coherent
CRDOB Credo Technology
USARB USA Rare Earth
ALABB Astera Labs
BMNRB BitMine Immersion Technologies

 

これらはビットコインなどと同じBinance Spotで取引できますが、暗号資産として発行された商品ではありません。

Binanceの説明では、bStocksは対象となる金融商品を表す「証書」に分類されるトークン化証券です。

 

また、bStocksはADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)で承認された目論見書に基づいて発行されています。

取引できるのは、許可された国・地域の条件を満たす利用者に限られます。

bStocksとは?株式を裏付けにしたデジタル証券

bStocksとは、米国株式などを裏付けとして、ブロックチェーン上で発行される金融商品です。

発行元は、Binanceグループの関連会社であるBTech Holdings Limitedです。

 

それぞれのbStockは、規制対象の保管会社が保有する米国株式によって1対1で裏付けられています。

たとえばNFLXBには、保管会社が保有するNetflix株が裏付けとして用意されます。

 

仕組みを簡単に整理すると、次のようになります。

 

  1. 規制対象の保管会社がNetflix株を保管する
  2. 保管されている株式を裏付けとしてNFLXBが発行される
  3. 条件を満たす利用者がBinance上でNFLXBを売買する

 

Netflix株が値上がりすればNFLXBも値上がりし、Netflix株が値下がりすればNFLXBも値下がりすることが基本的に想定されています。

ただし、NFLXBの価格が常にNetflixの現物株と完全に一致することを保証する仕組みではありません。

 

「Netflix株そのものを買う」のではなく、「Netflix株の値動きなどに連動するよう設計された商品を買う」と考えると分かりやすいでしょう。

Netflixの現物株とNFLXBは何が違う?

Netflixの現物株とNFLXBの違いを整理すると、次のようになります。

 

比較項目 Netflixの現物株 NFLXB
商品の種類 Netflixが発行する株式 Netflix株を裏付けとするトークン化証券
保有者の立場 Netflix株の保有者 NFLXBの保有者
取引時間 米国株市場の取引時間が中心 原則24時間
議決権 株式の種類や保有方法に応じて行使できる Netflixに対する議決権なし
配当 企業が配当を実施した場合、証券口座などへ反映 税引き後の配当相当額を再投資し、保有数量へ反映
価格 米国株市場で形成される Binance上の需要と供給によっても変動する
保管方法 証券会社の口座など Binance口座または対応するBNB Smart Chainウォレット

 

最も大きな違いは、NFLXBを保有してもNetflixの株式を直接所有することにはならない点です。

Netflixに対する議決権など、現物株を直接保有する場合と同じ株主権は得られません。

NFLXBはなぜ24時間取引できる?

Netflixの現物株は、米国の証券取引所が開いている時間を中心に売買されます。

証券会社によっては時間外取引や夜間取引も利用できますが、取引時間や注文方法には一定の制限があります。

 

一方、NFLXBは、原則24時間稼働するBinance Spotで取引されます。

日本時間の昼間や週末など、米国株市場が閉まっている時間にも注文を出せる点が特徴です。

 

ただし、24時間いつでもNetflixの現物株と同じ価格で売買できるという意味ではありません。

メンテナンスや株式分割などの処理、法令上の制限によって、取引や入出庫が一時的に停止される可能性もあります。

米国市場が閉まっている時間は価格差に注意

NFLXBはNetflix株への経済的な連動を目指していますが、Binance Spotでは利用者の買い注文と売り注文によって取引価格が形成されます。

そのため、Netflixの現物株とNFLXBの価格が常に完全に一致するとは限りません。

 

特に注意したいのが、米国株市場が閉まっている時間です。

たとえば、米国市場の終了後にNetflixの業績やサービスに関するニュースが発表された場合、現物株が取引されていない時間にもNFLXBの売買は続きます。

 

ニュースを受けてNFLXBの買い注文や売り注文が増えれば、直前のNetflix株の終値より高い価格または安い価格で取引される可能性があります。

米国市場が再び開くまで、一時的に価格差が生じることも考えられます。

 

一方、条件を満たす利用者には、現物株とbStocksを1対1で交換する仕組みも用意されています。

この仕組みは価格を近づける要因になりますが、取引価格が常に完全に一致することを保証するものではありません。

 

24時間取引できることは便利ですが、現物株の取引が止まっている時間は、価格の基準を判断しにくくなる場合があります。

日本からNFLXBを購入できる?

今回の発表は、グローバル版Binanceによるものです。

bStocksは、許可された国・地域の条件を満たす利用者だけが二次市場で取引できます。

 

Binanceの公式発表では、居住する国や地域によって利用できない場合があると説明されています。

今回確認した公式情報では、日本がbStocksの対象地域に含まれるかは明示されていません。

 

また、Binance JapanがNFLXBやbStocksを提供するという公式発表も確認できませんでした。

グローバル版のサービス画面が表示された場合でも、日本向けに正式提供されていることを意味するとは限りません。

 

利用を検討する場合は、居住地域に適用される条件と、Binance Japanの最新情報を確認する必要があります。

NFLXBを買ってもNetflixの株主にはならない

NFLXBはNetflix株を裏付けとする商品ですが、Netflixが発行した株式ではありません。

そのため、NFLXBを保有しても、Netflixに対する議決権などの株主権は得られません。

 

一方、対象企業が配当を実施した場合には、その経済的な価値をNFLXBへ反映する仕組みがあります。

bStocksでは、米国の源泉徴収税などを差し引いた配当相当額が対象株式へ再投資されます。

 

現時点のBinanceの説明では、米国の源泉徴収税は30%です。

再投資された価値は「Multiplier」と呼ばれる仕組みを通じて、利用者が保有するbStocksの数量へ反映されます。

 

現物株のように、配当金が現金で入金される仕組みではありません。

株式分割が行われた場合も、Multiplierを使ってbStocksの数量や1単位当たりの価格が調整されます。

NFLXBは証拠金としても利用できる

BinanceはNFLXBを含む10種類のbStocksを、証拠金取引の担保としても追加しました。

簡単にいえば、保有しているNFLXBの価値を担保として、別の商品を取引できる仕組みです。

 

ただし、誰でも利用できるわけではありません。

対象となるのは、利用が認められた国・地域のVIP 3以上の利用者です。

 

NFLXBを担保として利用できるのは、クロスマージン、ポートフォリオマージン、ポートフォリオマージン・プロに限られます。

NFLXBそのものを借りる機能には、現時点では対応していません。

担保にすると損失が重なる可能性がある

NFLXBを担保にした場合、担保の価値と取引中の資産価格が同時に下落する可能性があります。

たとえばNFLXBの価格が下がり、同時に仮想通貨取引でも損失が発生すると、証拠金の余裕が急速に小さくなります。

 

一定の基準を下回った場合、取引中のポジションや担保資産が強制的に清算される可能性があります。

証拠金としての利用は、NFLXBを保有するだけの場合よりリスクが高くなる点に注意が必要です。

手数料無料はすべて無料という意味ではない

NFLXB/USDTなどの新しい取引ペアでは、上場時から2026年8月31日23時59分(UTC)まで、メイカー手数料を無料にするキャンペーンが実施されています。

Binance ConvertでbStocksとBTC、USDTなどを交換する場合も、交換手数料は無料とされています。

 

メイカーとは、すぐには成立しない指値注文を出し、取引板へ注文を並べる利用者です。

すでに並んでいる注文を利用して売買する成行注文などは、一般にテイカー注文となります。

 

キャンペーンの対象はメイカー手数料であり、すべての取引費用が無料になるわけではありません。

注文方法によってはテイカー手数料がかかるほか、外部ウォレットへ出庫する場合はBNB Smart Chainのネットワーク手数料が発生します。

 

bStocksは株式と仮想通貨の仕組みをつなぐ商品

今回の追加で注目したいのは、Netflixの値動きに連動する商品を24時間売買できるようになったことだけではありません。

株式を裏付けとする資産をブロックチェーン上で保有し、外部ウォレットへ移したり、証拠金として利用したりできる点も特徴です。

 

従来は証券口座と仮想通貨取引所に分かれていた資産が、同じサービスやブロックチェーン上で利用され始めています。

bStocksは、従来の株式投資と仮想通貨・ブロックチェーンの仕組みを接続する商品の一つといえます。

 

ただし、現物株を直接保有する場合とは、保有者の権利、価格形成、保管方法、利用できる地域などが異なります。

便利さだけでなく、商品構造やリスクを理解したうえで判断する必要があります。

国内で暗号資産取引所を選ぶ際のポイント

NFLXBやbStocksは、日本の国内暗号資産取引所で取り扱われている商品ではありません。

一方、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を国内で取引する場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者のサービスを比較できます。

 

取引所を選ぶ際は、取扱銘柄数だけでなく、販売所と取引所の違い、スプレッド、売買手数料、入出庫手数料、積立、ステーキングなども確認しましょう。

 

SBI VCトレード

ステーブルコインやSBIグループのサービスに関心がある人向け

SBI VCトレードでは、暗号資産の売買に加え、積立、ステーキング、貸コインなどのサービスを提供しています。

国内で一般利用者向けのUSDC取引サービスも提供していますが、NFLXBやNetflix株を取り扱っているわけではありません。

 

取引方法や対象銘柄、USDCの入出庫条件などを確認したうえで利用しましょう。

 

SBI VCトレード

 

SBI VCトレード公式サイトで詳細を見る

 

Coincheck(コインチェック)

スマートフォンで価格確認や資産管理をしたい人向け

Coincheckは、アプリから暗号資産の購入や資産管理を行える国内取引所です。

 

販売所と取引所では、対象銘柄や注文方法が異なります。

表示上の手数料だけでなく、購入価格と売却価格の差であるスプレッドも確認してください。

 

Coincheck

 

Coincheck公式サイトで詳細を見る

 

bitbank(ビットバンク)

複数の暗号資産を板で売買したい人向け

bitbankは、複数の暗号資産について取引所形式の現物取引を提供しています。

 

板取引を利用する場合は、売買手数料に加え、注文板の厚さ、スプレッド、24時間取引高も確認しましょう。

 

bitbank

 

bitbank公式サイトで詳細を見る

 

OKJ

取扱銘柄や注文方法を比較したい人向け

OKJは、ビットコインをはじめ複数の暗号資産を取り扱う国内取引所です。

 

取引所形式の対象銘柄、注文方法、売買手数料、暗号資産の入出庫条件を比較して選びましょう。

 

OKJ

 

OKJ公式サイトで詳細を見る

 

bitFlyer(ビットフライヤー)

ビットコインを中心に国内取引所を検討したい人向け

bitFlyerは、ビットコインを含む複数の暗号資産を取り扱う国内取引所です。

 

販売所と取引所形式では、対象銘柄や取引条件が異なります。

積立や入出庫も利用する場合は、それぞれの条件を確認してください。

 

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bitFlyerの特徴と口座開設方法を確認する

 

5つの質問から自分に合う取引所を確認

取扱銘柄や手数料だけでは決められない場合は、5つの質問に答えることで、利用目的に合った国内取引所を確認できます。

 

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NFLXBを取引する際の注意点

Netflixの現物株ではない

NFLXBを保有してもNetflixの株式を直接所有することにはなりません。

Netflixに対する議決権はなく、現物株を保有する場合とは法的な仕組みや保有者の権利が異なります。

現物株と価格がずれる可能性がある

NFLXBの価格は、Binance上の需要と供給によっても変動します。

米国株市場が閉まっている時間や取引量が少ない時間帯には、Netflix株の直近価格との間に一時的な差が生じる可能性があります。

発行体や保管会社に関するリスクがある

bStocksは、発行体、株式を保管する会社、取引所、ブロックチェーンなど、複数の仕組みを通じて提供されます。

いずれかに問題が発生した場合、Netflixの現物株を証券会社で保有する場合とは異なる影響を受ける可能性があります。

利用できる国や地域が限られる

bStocksは、すべての国や利用者へ提供されているわけではありません。

居住地、本人確認、アカウントの状態などによって、取引できない場合があります。

外部ウォレットへの出庫にも制限がある

bStocksは対応する外部ウォレットへ出庫できますが、現時点で対応するネットワークはBNB Smart Chainだけです。

異なるネットワークへ送った場合は、資産を失う可能性があります。

証拠金利用には強制清算のリスクがある

NFLXBを担保にした取引では、相場が不利に動いた場合に、取引中のポジションや担保資産が強制的に清算される可能性があります。

仕組みや損失の範囲を十分に理解していない場合は、証拠金としての利用を慎重に判断する必要があります。

よくある質問

NFLXBはNetflix株ですか?

Netflixの現物株ではありません。

Netflix株を裏付けとし、値動きなどの経済的な価値への連動を目指して発行されるbStocksの一種です。

NFLXBは24時間取引できますか?

Binance Spotでは原則として24時間取引できます。

ただし、メンテナンス、株式分割などの企業行動、法令上の制限によって、取引や入出庫が一時的に停止される可能性があります。

NFLXBを買うとNetflixの株主になれますか?

Netflixの株主にはなりません。

Netflixに対する議決権など、現物株を直接保有する場合と同じ株主権は得られません。

Netflix株とNFLXBの価格は同じですか?

完全に同じになるとは限りません。

Binance上の需要と供給、取引量、米国市場の取引時間などにより、現物株より高い価格または安い価格になる可能性があります。

日本からNFLXBを購入できますか?

今回の発表はグローバル版Binanceに関するものです。

今回確認した公式情報では、日本がbStocksの対象地域に含まれるかは明示されておらず、Binance Japanによる取扱いも確認できません。

まとめ:24時間売買できるのはNetflix株そのものではない

グローバル版Binanceは2026年8月5日、Netflix株を裏付けとする「NFLXB」をBinance Spotへ追加しました。

NFLXBは原則として24時間取引できますが、Netflixが発行する現物株ではなく、BTech Holdings Limitedが発行するトークン化証券です。

 

NFLXBを保有してもNetflixの株式を直接所有することにはならず、Netflixに対する議決権は得られません。

配当が実施された場合も、現金で支払われるのではなく、税引き後の配当相当額を再投資して保有数量へ反映する仕組みです。

 

また、米国株市場が閉まっている時間は、Binance上の需要と供給によって、Netflixの現物株との間に一時的な価格差が生じる可能性があります。

日本がbStocksの対象地域に含まれるかも、今回確認した公式情報では明示されていません。

 

今回の発表で重要なのは、Netflixの値動きに連動する商品を売買できるようになったことだけではありません。

株式を裏付けとする資産を24時間取引し、外部ウォレットへ移したり、証拠金として利用したりする仕組みが広がっている点にも注目できます。

 

NFLXBはNetflix株の値動きへ24時間アクセスできる可能性を持つ一方、現物株とは異なる金融商品です。取引する際は、価格差、地域制限、発行体、保管会社、外部ウォレット、証拠金取引などのリスクを確認する必要があります。

 

国内でビットコインなどの暗号資産を取引する場合も、1社だけで判断せず、取扱銘柄、取引方法、手数料、入出庫条件などを比較することが大切です。

 

取扱銘柄や取引方法から国内仮想通貨取引所を比較する

 

出典・参考

 

※本記事は、特定の株式、トークン化証券、暗号資産、金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。

※bStocksには、対象株式の価格変動、現物株との価格差、流動性、発行体、保管会社、取引所、ブロックチェーン、規制変更、税金、地域制限などのリスクがあります。利用する場合は、公式情報と最新の利用条件を確認し、自身の判断で行ってください。

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