
ムーディーズの信用格付けをソラナ上で利用可能に
米格付け大手「ムーディーズ・コーポレーション(Moody’s Corporation)」が、同社の格付け部門「ムーディーズ・レーティングス(Moody’s Ratings)」の信用格付けをソラナ(Solana)上で利用できるようにしたと6月17日に発表した。
ムーディーズ・レーティングスは、政府債や地方債、社債、金融機関などの信用力を評価する信用格付けを提供しており、S&Pグローバル・レーティング(S&P Global Ratings)、フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)と並ぶ世界三大格付け機関の一角として知られている。
同社は、ブロックチェーン上で信用格付けを利用するための仕組みとして「トークン・インテグレーション・エンジン(Token Integration Engine:TIE)」を提供している。同ソリューションはネットワーク非依存型に設計されており、異なるブロックチェーン基盤への統合が可能とされている。今回の発表により、TIEはソラナのメインネットにも対応し、トークン化された債券などの資産へ、ムーディーズ・レーティングスの信用格付けを直接統合できるようになった。
今回の取り組みは、機関投資家向け債券資産のトークン化基盤を提供するアルファレジャー(Alphaledger)との統合を通じて実現したものだ。これにより、アルファレジャー上でトークン化された債券などの固定収益証券の発行体は、ムーディーズ・レーティングスの信用格付けをソラナ上へ直接反映することを選択できるようになった。
従来、投資家は債券の信用格付けを外部のデータベースや情報端末などで確認する必要があった。一方、今回の統合により、信用格付け情報を資産とともにオンチェーン上で利用できるようになるという。ムーディーズ・レーティングスは、市場参加者がデジタル資産のインフラ内で独立した信用分析の参照点を直接利用できるようになると説明している。
暗号資産(仮想通貨)メディア「コインデスク(CoinDesk)」によると、今回の展開は、ムーディーズ・レーティングスとアルファレジャーが2025年6月にソラナの開発者向けネットワークで実施した概念実証(PoC)を経て実現したとのこと。実証では、アルファレジャーが地方債を模した債券をトークン化し、その信用格付け情報をソラナ上へ記録する仕組みが検証されていた。
なお、ムーディーズ・レーティングスは今年3月、TIEを機関投資家向けの許可型ブロックチェーンネットワークであるカントンネットワーク(Canton Network)へ初めて導入していた。今回のソラナ対応により、ムーディーズ・レーティングスの信用格付けは、主要なパブリックかつパーミッションレスなブロックチェーン上で初めて、統合および機械可読化が可能になった。
ムーディーズ・レーティングスは今後、デジタル金融ネットワークや金融商品の種類を横断して、TIEの対応範囲を拡大する計画としている。
BREAKING: For the first time, Moody’s credit ratings are embedded and machine-readable at scale on Solana, the leading public network for institutional RWA.
— Solana (@solana) June 17, 2026
One of the world’s three major rating agencies, trusted across 40+ countries. Now, through @alpha_ledger, bringing credit… pic.twitter.com/Cs0Q0t3f2i
関連ニュース
- ムーディーズ、米ニューハンプシャー州のBTC担保地方債に「Ba2」格付け付与
- ムーディーズ、信用分析をオンチェーン共有、カントンのノード運用で
- ムーディーズ最高格付けのトークン化短期債「GDCP」、XRP Ledger上で稼働開始
- 金融格付け機関ムーディーズ、コインベースの格付けを引き下げ
- 金融格付け機関ムーディーズ、ステーブルコインのスコアリングシステム開発中か=報道
参照元:ニュース – あたらしい経済


コメント