
この記事の要点
- SpaceXがナスダック上場、BTC1.8万枚保有で上場企業8位
- 平均取得3.5万ドルで大幅含み益、ソラナ上でも取引へ
SPCX上場、SpaceXのBTC保有量が公に
イーロン・マスク氏率いる米SpaceX(スペースX)は2026年6月12日、米ナスダックにティッカー「SPCX」で上場し、1万8,712 BTC(11.9億ドル/1,900億円相当)を保有する上場企業として取引を開始しました。
1万8,712 BTCという保有量は、同社が2026年5月20日にSEC(米証券取引委員会)へ提出したS-1(上場登録届出書)で開示されたもので、ビットコイン(BTC)保有量を集計するデータサイト「BitcoinTreasuries」のランキングでは、同社は上場企業の8位にランクインしています。
投資家向けの公開価格は1株135ドルに設定され、Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)などを主幹事とするクラスA普通株5億5,555万株の売出により、調達総額は約750億ドル(約12兆円)に達しました。
SpaceX株トークンをソラナで提供
SpaceX保有BTC、平均3.5万ドルで大幅含み益
保有BTC、評価額は11.8億ドルに
BitcoinTreasuriesの分析によると、スペースXの平均取得単価は1BTCあたり約3万5,000ドル(約560万円)で、保有分は以前から貸借対照表に計上されていたとされています。
足元のビットコイン価格は約6万3,000ドルで推移しており、同サイトは保有分の評価額を約11.8億ドル(約1,890億円)と試算するとともに、取得価格との差から大幅な含み益が発生していると伝えています。
こうした数字が明らかになった背景にはIPO(新規株式公開)に伴うSECの標準的な開示ルールがあり、BitcoinTreasuriesは外部から把握しづらかった同社のビットコイン戦略を可視化できるようになったと説明しています。
テスラと合算で3万BTC超、ランキング5位相当
マスク氏が率いるもう一つの上場企業Tesla(テスラ)も1万1,509 BTCを保有しており、スペースXと合わせた保有量は計3万221 BTC(20.5億ドル/3,280億円相当)に達します。
BitcoinTreasuriesは、仮に両社の保有分を1つに集計した場合、上場企業のビットコイン保有量ランキングで5位に相当する規模になるとの試算を示しました。
| 順位 | 企業名 | ビットコイン保有量 |
|---|---|---|
| 1位 | Strategy(ストラテジー) | 84万5,256BTC |
| 7位 | Strive(ストライブ) | 1万9,032BTC |
| 8位 | SpaceX(スペースX) | 1万8,712BTC |
| 9位 | Coinbase(コインベース) | 1万6,492BTC |
| 12位 | Tesla(テスラ) | 1万1,509BTC |
同サイトは、スペースXが保有上位企業に加わったことで、ビットコインが大企業の財務資産として採用される流れを示す事例の一つになったと評価しています。
一方で創業者のマスク氏は上場後も支配的な議決権を維持するとされており、スペースXのビットコイン保有方針にも引き続き大きな影響力を持つとみられています。
SpaceX株トークンをソラナで提供
SPCXがソラナでもトークン化、企業BTC保有拡大
スペースXに限らず、企業による仮想通貨(暗号資産)の保有は世界各国で広がっており、日本でも上場企業のメタプラネットが4万 BTC超を積み上げています。
BitcoinTreasuriesの集計によると、こうした企業を含む上場企業全体の保有量は、ビットコイン価格が約6万3,500ドルで推移するなか約126万BTC(800億ドル/ 12.8兆円相当)に達しています。
株式市場での取引開始に加え、SPCXは暗号資産市場でも流通が予定されており、仮想通貨取引所のBackpack(バックパック)が上場と同じ日からソラナ(SOL)上でトークン化したスペースX株を流通させる計画も発表しています。
ナスダックとソラナの双方で取引が始まるSPCXの値動きや、上場後の開示でビットコイン保有量に変化が生じるかどうかに、市場の関心が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.24 円)
関連の注目記事はこちら
Source:SpaceX S-1(SEC EDGAR) / SpaceX S-1/A(SEC EDGAR)
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用





コメント