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2026年4月9日にStartale Appが正式にリリースされた。今回お話を伺ったのは、このStartale Appに関して事業開発を担当する佃 龍暁氏だ。
Startaleは、ソニーやSBIといった国内大手企業と提携しながらも、日本からグローバルへの展開を強力に推し進めている。同社が提供するアプリはリリース直後から月間10万ウォレット以上が利用するなど、多くのユーザーに届いた。
本記事では、ローンチ後の反響や利用状況、ミニアプリ展開の戦略に至るまで、同社の最新の取り組みと今後のビジョンについて深掘りしていく。
【プロフィール】
佃 龍暁(つくだ たつき)
Startale Group Pte.Ltd. Startale事業開発担当。
さまざまなプロダクト領域をカバーし、現在は主にアプリ領域をはじめとする関連事業のグロースを牽引。グローバル市場を見据えたWeb3インフラの構築と、一般ユーザーへのシームレスなオンボーディング実現に向けて尽力している。
ローンチ後の手応え──月間10万ウォレットがアクティブに

NFTMedia編集部(以下、編集部):2026年4月9日に、StartaleAppが正式にリリースされました。実際にローンチしてみて、想定よりも良かった点を教えてください。
佃龍暁(以下、佃):良かった点は、グローバルユーザーから活発に利用されている点です。
ローンチ以来、月間で10万以上のMTW (Monthly Transacting Wallets: 月間トランザクション実行ウォレット) が確認されています。2026年4月には約12万8,000のウォレットがトランザクションを実行しており、その後もデイリー、ウィークリー、マンスリーのいずれのアクティブ数も非常に良好です。
ミニアプリに関しても毎日およそ1万アドレスが利用している状況で、この点はとても良い成果だと受け止めています。
編集部:今後、さらに注力していくポイントを教えてください。
佃:今後は、アプリ開発者やエコシステム全体として、さまざまな機能を拡張しながら、ユーザーにとってより使いやすい体験を提供できるよう、機能面の拡充を進めていきます。 具体的には、ミニアプリのジャンル拡充に加え、Vault機能やオンランプ機能、将来的なカード連携など、ユーザーがオンチェーン上のサービスを自然に活用できる体験を整えてまいります。
また、Startaleの他サービスとの連携も図ります。6月下旬のローンチを目指しているJPYSCに関しても、取り扱える方法を模索しているところです。
グローバル展開の現状──北米・アジアからの高いアクセス
編集部:利用者の国籍など、ユーザー分布に関する傾向はありますか。
佃:前提として、我々は最初からグローバル展開を念頭に置いてデザインしているため、世界中のあらゆる場所からのアクセスを想定しています。
そのうえでトップ層を見ると、まずは北米、次いでアジアからのアクセスが多いです。
アジアの中でも、シンガポールなどARPU(ユーザー1人あたりの平均売上)が高く、潜在的なポテンシャルが高い層が集まっているのは特徴ですね。
もちろん、日本のユーザーに向けた取り組みも進行中です。JPYSC(※)のローンチが控えている背景もあり、Startale App上でもJPYSCをスムーズに活用できる形にしたいと考えています。
※ SBIホールディングスとStartale Group Pte. Ltd.が共同開発中の日本円ステーブルコイン
徹底したUI/UXの追求──Web3感のない滑らかな体験を
編集部:実際にアプリを利用したユーザーから、どのような反響が届いていますか。
佃:まず、「ガス代が一切かからない」という点は非常に好評でした。
また、アカウント作成時にもGmailなどのメールアドレスで登録すれば、裏側でウォレットが生成される仕組みになっています。このUXが非常に使いやすいとフィードバックをいただいています。
機能面に関しても、USDSC(Soneiumネイティブのステーブルコイン)のVault機能など、さまざまなミニアプリを揃えている点が評価されています。
編集部:社会実装を見据えた使いやすいアプリが、すでに実現できているのですね。
佃:そうですね。もちろんまだ改善すべき部分はあるため、トランザクションにかかる時間を縮められないか、UI/UXの観点からどうすればより使いやすくなるかなど、日々追い求めています。
このような改善を重ねて、極めて「Web3感」をなくした体験を提供することを目指しています。
ミニアプリの展開戦略──質を重視した厳選な審査
編集部:アプリ内で展開されている「ミニアプリ」について、このアプリは誰でも公開できるのでしょうか。
佃:審査制をとっています。
「ミニアプリを実装したい」と連絡をいただいた際は、私を含めたStartaleの事業開発メンバーとの打ち合わせをお願いしています。
Startaleのミニアプリとしてブランディングする以上、ある程度の機能やユーザー体験、ユーザー資産の保全に関する基準を満たしている必要があります。
ビルダーの方々とコミュニケーションを取り、良いミニアプリだと我々が判断した際に公開させていただく形です。
編集部:水面下で進行中のプロジェクトを含めて、どのくらいの数のミニアプリが公開予定なのでしょうか。
佃:現時点で19個ほどのミニアプリをリリースしています。先日も新たに追加したばかりで、この上にもさらに将来的に開発・リリースされるアプリが控えています。
ミニアプリ機能をローンチするにあたって、まずは10以上のラインナップを集めることを目指しました。今回、一定の数が揃ったので、今後は数ではなくよりクオリティやジャンルを重視していきます。
エコシステム拡大への道筋──全方位的な機能拡充へ
編集部:今後、さらにユーザーを増やしていくための施策としては、どのようなことをお考えですか。
佃:まずはUI/UXの改善による「より早くて使いやすいアプリ」の追求です。
それに加えて、オンランプ機能(法定通貨と暗号資産の間での資金移動)の拡充や、将来的にはカードのデポジット機能などの組み込みも検討しています。
ミニアプリの拡充と併せて、全方位的にやっていければと考えています。
編集部:身近な不便を解消するアプリが出てくれば、マス層のユーザーにもさらに広がりそうですね。
佃:おっしゃる通りです。とはいえ、ミニアプリ単体だけでマス層ユーザーを爆発的に取り込むのは簡単なことではありません。これまでのWeb3業界を見ても、本当にヒットしたアプリは数えるほどしかありません。
ミニアプリはユーザーを呼び込む重要なゲートウェイですが、それだけに頼るべきではないと考えています。既存のアプリストアにあるサービスの二番煎じを作ってもユーザーはわざわざ来ないため、長期的な視点でより深く考えた独自の機能を提供していく必要があります。
今後のビジョン──誰もが使うスーパーアプリを目指して
編集部:最後に、Startaleアプリの今後のビジョンを教えてください。
佃:将来的には、Web2・Web3の垣根をなくし、グローバルで様々なユーザーの方々に使われる「スーパーアプリ」になることを目指しています。
Startale Appは、単なるウォレットアプリではなく、Soneium上のミニアプリや、将来的なステーブルコイン・トークン化資産など、Startaleグループが展開するオンチェーンプロダクトへの入口となるプロダクトです。
Startaleグループでは、JPYSCやトークン化プラットフォーム、そしてオンチェーンエンターテインメントなど、様々なプロダクトを展開しています。
これらを一つのインターフェースで提供することが我々のアプリの大きな役割になってくると考えています。常にユーザーが何を求めているのかにプライオリティを置き、機能開発を続けます。
そのためにまずはWeb3領域内でしっかりとマーケットシェアを取るアプリへと成長させ、最終的にはStartaleの様々なサービスが帰着する主力プロダクトにしていきたいです。
編集部:本日は貴重なお話をありがとうございました。
インタビューを終えて
Startaleが提供するアプリは、世界中のユーザーをWeb3の世界へシームレスに導く「ゲートウェイ」としての役割を確固たるものにしつつある。ローンチ直後から月間10万を超えるウォレットがアクティブに稼働しているという事実は、彼らが追求する「Web3感のない滑らかなUX」がユーザーに受け入れられている何よりの証拠だろう。
Web2とWeb3の境界線が溶け合う未来に向けて、Startaleアプリが今後どのような「スーパーアプリ」へと進化を遂げるのか。日本発・グローバル基準で展開される彼らの挑戦から、引き続き目が離せない。
- Startale App 公式サイト:https://startale.com/ja/app
Startale App 公式X :https://x.com/StartaleApp/media
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