
米大手銀行、トークン化預金の共同ネットワーク計画
JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)やシティグループ(Citigroup)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)など米大手銀行が、トークン化預金を移転できる共同ネットワークの構築を計画していると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が6月4日に報じた。
報道によると、同ネットワークは米決済インフラ企業クリアリング・ハウス(The Clearing House)が運営する予定だという。同社はJPモルガンやバンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなど大手商業銀行が共同所有する決済会社だ。
同ネットワークでは、トークン化預金を24時間365日、即時に移転・決済できる仕組みを提供するという。立ち上げ時期は2027年前半が目標で、基盤技術を担うベンダーは今後選定される予定とのことだ。
クリアリング・ハウスの最高経営責任者(CEO)であるデイビッド・ワトソン(David Watson)氏はWSJに対し、オンチェーン決済やオンチェーン金融を巡り金融業界は「根本的に異なる未来」に直面していると説明。今回の取り組みを「銀行にとって大きな一手」と位置付けた。
また報道によると、同ネットワークの初期利用者としては多国籍企業が想定されている。用途としては、企業財務の自動化、リアルタイム流動性管理、クロスボーダー決済などが挙げられている。
今回の取り組みの背景には、ステーブルコインの普及拡大に対する銀行業界の警戒感がある。WSJによると、大手銀行は暗号資産企業がステーブルコインを通じて決済や資金管理領域へ進出することで、銀行預金が流出する可能性を懸念しているという。
なお、トークン化預金を巡っては、すでに複数の金融機関が取り組みを進めている。
JPモルガンは、機関投資家向けの預金トークン「JPM Coin(JPMD)」を展開しているほか、HSBCはトークン化預金サービス「TDS(Tokenised Deposit Service)」を提供・拡大している。またBNYメロン(Bank of New York Mellon:BNY)も、トークン化預金の導入を検討していると報じられている。
一方で、これまでの取り組みは個別銀行ごとのサービス提供や実証実験が中心だった。今回の計画は、複数の大手銀行が共同で利用できる共通ネットワークの構築を目指す点が特徴となる。
参考:WSJ
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済

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