アーベ、rsETH事案で停止していたWETH担保制限を解除

DeFi Unitedによる復旧対応が進展

レンディングプロトコル「アーベ(Aave)」が、rsETHインシデントを受け実施していたWETH関連の一時的な制限措置を解除した。アーベ(Aave)の公式Xアカウントで5月18日に発表された。

今回解除されたのは、イーサリアム(Ethereum)メインネットやアービトラム(Arbitrum)、ベース(Base)など、Aave V3の複数市場におけるWETHのLTV(担保掛目)制限だ。LTVは、レンディングプロトコルにおける「担保に対して、どこまで借り入れできるか」を示す比率となる。アーベによると、各ネットワークにおけるWETHのLTVは、インシデント発生前の水準へ復元されたという。

今回の措置は、4月18日に発生したリキッドリステーキングトークン「rsETH」を巡るインシデントへの対応として実施されていた予防的制限を解除するものとなる。

同インシデントでは、ケルプDAO(KelpDAO)が発行するrsETHのブリッジ処理において、本来のバーン(焼却)を伴わない不正な受信処理が成立した。これにより、実質的な裏付けを持たない約11万6,500rsETHがイーサリアム側で払い出されたとされている。

その後、攻撃者は取得したrsETHの一部を担保として、アーベやコンパウンド(Compound)など複数のレンディングプロトコルでETHを借り入れたとみられている。この結果、裏付けを持たない資産が担保として利用される状態となり、返済不能時に貸し手側へ損失が生じる不良債権リスクが発生していた。

アーベは当時の対応として、rsETHおよびwrsETH関連市場の凍結に加え、影響市場でWETHのLTVを0%へ変更していた。

アーベによると、現在はアーベ主導の救済枠組み「ディファイ・ユナイテッド(DeFi United)」による復旧対応が進展しているという。

同プロトコルは、攻撃者ポジションの清算や資産回収、不足分補填の進展を踏まえ、ユーザー保護を損なうことなくWETH制限を解除可能になったとの認識を示している。

なお今回の復旧対応では、ライドDAO(Lido DAO)、イーサファイ(ether.fi)、コンセンシス(Consensys)、レイヤーゼロなど複数のDeFi関連団体や企業が支援を表明している。

参考:アーベプロポーザル
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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