米CFTC、予測市場規制巡りNY州を提訴。コインベースとジェミナイ訴訟で権限侵害主張

米CFTCが予測市場規制巡りNY州を提訴

米商品先物取引委員会(CFTC)が、米ニューヨーク州を4月24日に提訴した。州がコインベース・ファイナンシャル・マーケッツ(Coinbase Financial Markets)およびジェミナイ・タイタン(Gemini Titan)を「ギャンブルを助長している」として提訴したことについて、予測市場の規制を担うCFTCの権限を侵害していると、CFTCは主張している。

マンハッタンの連邦地裁に提出された訴状でCFTCは、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ(Letitia James)氏が4月21日に起こした訴訟について、予測市場を含む商品デリバティブ市場を監督するために連邦議会が設計した「排他的な連邦制度に踏み込むもの」だと述べた。CFTCは4月2日にも、アリゾナ、コネティカット、イリノイの各州に対して同様の訴訟を起こしている。 

民主党のジェームズ氏とニューヨーク州知事キャシー・ホークル(Kathy Hochul)氏は共同声明で、共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の政権が、消費者やニューヨーク州民の利益よりも「大企業を優先している」と批判した。

両氏は、「ニューヨーク州のギャンブル法は、予測市場であれカジノであれ、賭けを行う消費者を保護するために設計されている」と述べた。さらに「予測市場を含むギャンブルプラットフォームが州法に違反する場合、私たちはためらうことなく責任を追及する。今後も法廷で州法を守り続けることを楽しみにしている」とした。

予測市場では、いわゆるイベント契約を通じて、スポーツや選挙などの結果に賭けることができる。こうした市場は、2024年の米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利を予測するうえで、リアルタイムの確率が世論調査よりも正確だったことから、人気が急上昇している。

ジェームズ氏は、コインベースとジェミナイがニューヨーク州内で予測市場を運営するにあたり、ニューヨーク州ゲーミング委員会のライセンスを取得すべきだったと主張している。さらに同氏は、両社が提供するイベント契約について、結果が賭け手の支配の及ばない事象で決まる、あるいは偶然性のゲームに当たることから、「まさにギャンブルそのもの」だと位置づけた。

ジェームズ氏はまた、ニューヨーク州法ではモバイルスポーツベッティングの最低年齢が21歳と定められているにもかかわらず、コインベースとジェミナイが18歳から20歳の利用者にもプラットフォームを開放していた点に異議を唱えた。

ジェミナイの親会社ジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)は、富豪の双子であるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が率いており、両氏はそれぞれ最高経営責任者(CEO)と社長を務めている。

また、別の予測市場運営企業であるカルシ(Kalshi)は昨年10月、イベント契約の禁止措置を未然に阻止するため、ニューヨーク州ゲーミング委員会を提訴している。この訴訟は現在も係属中である。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
CFTC sues New York to block oversight of prediction markets (Reporting by Jonathan Stempel in New York; Editing by Matthew Lewis)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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