イーサL2「Base」、初の独立アップグレード「アズール」公開。分散化強化へ

新証明方式「マルチプルーフ」導入

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が開発するイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」が、ネットワークアップグレード「アズール(Azul)」をテストネットで公開した。ベース開発チームが4月22日に発表した。メインネットへの導入は今年5月13日を予定している。

アズールは、ベースにとって初の独立したネットワークアップグレードとなる。同アップグレードでは、新たな証明方式「マルチプルーフ(multiproofs)」が導入され、セキュリティと分散性の強化が図られる。

マルチプルーフは、信頼実行環境(TEE)とゼロ知識証明(ZK)を組み合わせた仕組みだ。いずれか一方の証明でも提案の確定が可能とのこと。両者が一致した場合には、出金の確定時間が最短1日まで短縮されるという。また、許可不要で投稿可能なZK証明は、TEE証明と矛盾が生じた場合に上書きする設計とされている。

ベースは、この仕組みにより同ネットワークが「ステージ2分散型ロールアップ」に向けた要件に近づくとしている。複数の独立した証明システムを併用することで、セキュリティの強化にもつながると説明している。

また、クライアントの統合などによりネットワーク基盤の簡素化も進められている。これにより、性能向上と運用効率の改善を図るとのこと。

同社によると、直近2カ月では空ブロック数が約99%減少し、1日あたり約200から約2へと低下したほか、1秒あたり5,000件のトランザクション処理を複数回にわたり維持したという。

さらに今回のアップグレードでは、イーサリアムの最新実行層仕様への対応も行われ、開発者体験の改善が図られるとのこと。なお、ほとんどのアプリケーションは対応の必要はないとのことだ。

セキュリティ面では、内部および外部監査が実施されているほか、4月21日から5月4日まで、脆弱性報告に対して最大25万ドル(約3,974万円)の報酬を設定した監査コンペティションも行われている。

なおベースは今年2月、複数の外部パートナーやリポジトリに依存していた従来の構成を見直し、自社で運用する統合スタックへの移行方針を発表している。同方針では、ネットワークの主要コンポーネントを単一リポジトリに集約し、小規模なアップグレードを高頻度で実施することで、開発速度と保守性の向上を図るとしていた。

今回のアズールは初の独立したネットワークアップグレードとされており、こうした体制のもとでアップグレードを段階的に実行していく動きの一環とみられる。

今後について同ネットワークは、6月末に性能向上を目的としたアップグレード、8月末にユーザー体験の改善を目的としたアップグレードを予定しており、ネイティブのアカウント抽象化機能の導入なども計画している。

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画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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