メタマスクが米49州で仮想通貨カード展開|自己管理で「直接決済」が可能に

この記事の要点

  • メタマスクが仮想通貨決済カードの全米提供を2月26日に開始
  • 自己管理ウォレットから直接支払える初の大規模カード展開
  • 規制の厳しいニューヨーク州でも初めて利用可能に
  • マスターカード加盟店1億5,000万店以上が対象

まずはMetaMask(メタマスク)を詳しく

メタマスク仮想通貨カード、米国49州で提供開始

自己管理型ウォレットMetaMask(メタマスク)を開発するConsensys(コンセンシス)は2026年2月26日、Mastercardと提携した仮想通貨決済カード「MetaMask Card(メタマスク・カード)」の米国での一般提供開始を発表しました。

対象はバーモント州を除く49州で、これまで仮想通貨関連サービスに厳格な規制を敷いてきたニューヨーク州も初めて提供地域に含まれています。

これにより、メタマスクの利用者はウォレット内に保有する仮想通貨を、世界1億5,000万以上のマスターカード加盟店で直接支払いに利用できるようになりました。

資産は購入直前まで自己管理ウォレット内に保持され、決済時にのみ法定通貨へ自動変換される仕組みが採用されており、仮想通貨を売却することなく、自己管理のまま決済に利用できる仕組みです。

従来は仮想通貨を支払いに利用する際、取引所への送金や売却、銀行口座への出金といった複数の手続きを経る必要がありましたが、同カードの導入により、米国市場において、自己管理型ウォレットから直接支払いへ接続する決済環境が本格的に整備されました。

MetaMask Card(メタマスク・カード)の決済機能と報酬設計

自己管理を維持する仮想通貨決済の仕組み

メタマスク・カードの最大の特徴は、「自己管理(セルフカストディ)」を維持したまま決済に利用できる点にあります。

一般的な仮想通貨カードでは、事前に取引所口座へ資産を預け入れる必要があり、その期間中は資産の管理権がサービス提供者側に委ねられる仕組みとなっています。

一方、メタマスク・カードでは決済が実行される直前まで資産は自己管理ウォレット内に保持され続け、利用者自身が管理権を維持した状態で支払いを完了できる設計が採用されています。

Cross River Bankがカード発行を担当

発表によると、同カードはFDIC(米連邦預金保険公社)保険対象の銀行であるCross River Bank(クロス・リバー銀行)が発行し、決済インフラの運営支援をMonavate(モナヴェート、旧Baanx)が担っています。

また、Apple PayおよびGoogle Payへの対応により、カード発行後はスマートフォンを用いたタッチ決済として即時利用できる決済環境が提供されています。

MetaMaskカードの種類と特典内容

公式サイトによると、カードは無料の「バーチャルカード」と、有料の金属製物理カード「MetaMask Metal Card(メタマスク・メタルカード)」の2種類が提供されています。

年間199ドル(約31,000円)のメタルカードでは、年間1万ドル(約156万円)までの決済に対して最大3%のキャッシュバックが付与され、外国取引手数料も無料となります。

バーチャルカードでも最大1%のキャッシュバックが提供されており、仮想通貨を日常決済に活用するための報酬設計が導入されています。

発表によれば、これらのキャッシュバックは米ドル連動ステーブルコイン「mUSD」で還元され、受け取った資産をウォレット内で継続的に保有・管理できる設計が採用されています。

MetaMaskカードのDeFi連携機能

さらに、DeFi(分散型金融)プロトコルAave(アーベ)との統合により、対象トークンを保有することで未使用時にも利回りを得られる資産運用機能が組み込まれています。

これにより、利用者は仮想通貨を自己管理のまま保持しながら、決済手段としての利用と資産運用を同一のウォレット環境内で並行して行うことが可能となりました。

米国追加で世界展開が進展

MetaMaskカードは、これらの機能を備えた自己管理型ウォレット連動の決済手段として、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、コロンビア、欧州経済領域(EEA)、メキシコ、スイス、英国に続き、今回の米国での提供開始により利用可能地域をさらに拡大しました。

自己管理型ウォレットを基盤とした仮想通貨決済サービスは、複数の主要市場において提供段階へと移行しており、ウォレットと実店舗決済を直接接続するインフラの展開が進められています。

仮想通貨決済の普及と市場変化

マスターカードは2025年4月にステーブルコイン決済への全面対応を発表し、世界中の加盟店で仮想通貨による支払いと受取を可能にする基盤整備を進めてきました。

同月にはKraken(クラーケン)とも提携し、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨で1億5,000万以上の加盟店での決済を可能にする仕組みを欧州・英国で展開しています。

メタマスク側でも2025年9月にステーブルコインmUSD(MetaMask USD)を発行し、わずか1週間で流通供給量が約6,500万ドル(約100億円)を突破するなど、決済利用を想定した基盤整備が進められてきました。

こうした中、MetaMaskカードの米国での提供開始により、自己管理型ウォレットから直接決済できる仮想通貨決済の提供範囲が主要市場において拡大する展開となりました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.78 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:MetaMask公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました