仮想通貨担保ローン再始動。クラーケン「Flexline」日本市場に追い風か
結論
2022年にBlockFiやCelsius Networkなど大手レンディング企業が相次いで破綻して以降、中央集権型(CeFi)レンディング市場は深刻な信頼低下に直面しました。
そうしたなか、大手暗号資産取引所のKrakenは2026年2月25日、固定金利型の仮想通貨担保ローン「Flexline(フレックスライン)」の提供開始を発表しました。
本サービスは、固定金利・明確な担保管理・透明性重視の設計を前面に打ち出しています。2022年の混乱を経て、より保守的で構造が明確なCeFiモデルへと進化しつつあることを示す事例として注目されています。
仮想通貨を売却せずに資金を確保できる選択肢が広がるなか、国内取引所のサービス内容にも改めて目を向ける必要があるでしょう。
この記事の3つの要点
- 固定APR 10〜25%のCeFi型担保ローンが再登場
- 清算リスクと金利コストが重要論点
- 日本市場への波及可能性
仮想通貨担保ローンとは
保有する暗号資産を担保に差し入れ、売却せずに資金を借り入れる仕組みです。
- BTCを保有したままUSDCを借りる
- ETHを売却せずに流動性を確保する
といった利用が想定されます。
価格上昇を見込んで長期保有する投資家にとっては、売却せずに資金を活用できる点が特徴です。
Flexlineの主な条件
■ 金利
- 固定APR 10〜25%
- 借入開始時にコストが確定
■ 借入期間
- 2日〜2年
- 早期返済可(手数料あり)
■ 借入通貨
USDG、USDC、EURC、BTC、ETH、SOL、XRP、DOGE(執筆時点)
■ 担保
- Kraken Pro対応銘柄
- 複数資産組み合わせ可能
- 分離管理ウォレット保管
- 準備金証明対象
日本市場へのポジティブな影響
Flexlineは米国・英国など一部地域では利用不可とされていますが、日本は執筆時点で明示的な対象外リストには含まれていません。
仮に日本から利用可能、あるいは将来的に類似モデルが国内で導入されれば、次のような波及効果が考えられます。
① 仮想通貨の「活用」フェーズへの進展
これまで日本では「売買中心」の利用が主流でしたが、担保ローンの普及は「資産活用」という新たな選択肢を提示します。
仮想通貨が単なる投機対象から、資産運用ツールへと位置づけが広がる可能性があります。
② 市場の流動性向上
担保ローンが広がることで、保有資産を売却せずに資金を回転させる動きが増える可能性があります。
これにより市場全体の流動性向上や取引活発化につながることも想定されます。
③ 国内サービス高度化への刺激
海外大手取引所の動きは、国内取引所や金融機関にとっても参考事例となります。
規制の枠組みを前提としつつ、より透明性の高い担保型サービスが検討される契機となる可能性があります。
清算リスクと費用面の留意点
一方で、担保価値の下落時には清算が発生する可能性があります。維持率や基準は銘柄・市場状況により異なるため、利用前に公式条件を確認する必要があります。
またAPR 10〜25%は銀行融資と比べ高水準であり、長期利用では総コストが大きくなります。
ポジティブな活用可能性がある一方で、リスク管理が不可欠です。
市場背景
esearch and Marketsのレポートによると、Crypto Lending市場は2026年に約127億ドル規模と推計され、2030年には約250億ドルへ拡大すると予測されています。
DeFiレンディング市場も一定の規模を維持しており、CeFiとDeFiが並存する信用市場が再構築されつつあります。
Flexlineは、こうした市場再編と拡大の局面で登場した商品と位置づけられます。
こうした信用市場の拡大は、レンディング商品だけでなく、暗号資産全体の流動性や取引需要にも影響を与える可能性があります。暗号資産の売買や保有を検討する場合は、取引環境の安全性や手数料体系を確認することが重要です。
国内で取引を行う場合は、金融庁登録の暗号資産交換業者を利用するのが基本となります。以下は、目的別に選ばれている代表的な国内取引所です。
国内で選ばれている仮想通貨取引所(タイプ別)
少額から試したい仮想通貨が初めての方
- bitFlyer:1円から取引・積立が可能
手数料を抑えたい人
- SBI VCトレード:入出金・送金手数料が原則無料
アルトコインを幅広く触りたい人
【詳細比較】国内主要仮想通貨取引所5社
SBI VCトレード
大手金融グループ運営|コスト重視派に人気

Coincheck(コインチェック)
初心者に人気のアプリ重視型取引所

bitbank(ビットバンク)
アルトコイン取引に強い本格派

OKJ
取扱銘柄数が多く、新興銘柄にも対応

bitFlyer(ビットフライヤー)
ビットコイン取引量で知られる老舗取引所

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Q&A(よくある質問)
Q1. Flexline開始で仮想通貨市場は盛り上がりますか?
短期的な価格上昇を保証するものではありませんが、資産活用手段が増えることで市場参加者の選択肢が広がり、関心が高まる可能性はあります。
Q2. 日本の投資家にとってメリットは?
売却せずに資金を活用できる選択肢が増える点です。ただし税務や規制面の確認が必要です。
Q3. リスクはありますか?
担保価値下落による清算リスクや高金利コスト、取引所リスクがあります。利用前に十分な理解が必要です。
まとめ
Flexlineは、固定金利・透明性重視の設計で再登場したCeFi型仮想通貨担保ローンです。
日本市場においても、仮想通貨の「保有から活用へ」という流れを後押しする可能性があります。
資産運用の選択肢が広がることで、市場全体の成熟や活性化につながる展開も期待されます。
一方で、清算リスクやコスト面の慎重な検討は不可欠です。
今後の規制動向と国内市場への波及に注目が集まります。
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。利用前に最新の公式情報をご確認ください。
出典と引用
■ CeFi破綻(2022年)
-
BlockFi
2022年11月、米連邦破産法第11章を申請(Reuters報道) -
Celsius Network
2022年7月、出金停止後にチャプター11申請(Reuters報道)
■ Kraken「Flexline」発表(2026年2月25日)
-
Kraken公式ブログ
-
BusinessWireプレスリリース
-
Kraken Support(FAQ:金利10〜25%、担保水準、対象国など)
■ 市場規模データ
-
Research and Markets
「Crypto Lending Platform Market Report 2026」
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