クラーケン、暗号資産担保の固定金利ローン「Flexline」提供開始

クラーケンが売却を伴わないタームローンを発表

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、暗号資産を売却せずに担保として借り入れ可能とする新たなローン商品「クラーケン・フレックスライン(Kraken Flexline)」の提供を開始したとで2月25日に発表した。

フレックスラインは、クラーケンが直接提供する暗号資産担保型のタームローンだ。タームローンとは、借入期間や金利、返済条件が事前に確定したローンを指す。借入金利は年率10〜25%の固定制、借入期間は最短2日から最長2年としている。

利用者は、クラーケンの上級者向けの取引プラットフォーム「クラーケン・プロ(Kraken Pro)」上に暗号資産を担保として差し入れることで、暗号資産またはステーブルコインが受け取れる。借り入れた資金は、同プラットフォーム上での取引に利用できるほか、条件付きでプラットフォーム外への出金も可能とされている。

同社によるとフレックスラインは、マージントレードや分散型金融(DeFi)のレンディングとは異なる位置付けのサービスだという。マージントレードが短期取引を前提とした変動金利型であるのに対し、フレックスラインは返済スケジュールが明確な固定金利ローンとして設計されている。また、DeFiレンディングで指摘されるスマートコントラクトリスクやガバナンス変更リスク、オンチェーン清算といった要素を伴わず、担保管理やリスク管理、清算はクラーケンが直接行うとしている。

公式ブログでは、フレックスラインの特徴として「暗号資産を売却せずに流動性を確保できる点」を強調している。長期保有を前提とする投資家や、暗号資産を多く保有する一方で法定通貨の流動性に乏しい利用者、暗号資産を事業資金として活用する企業などを主な利用想定として挙げている。

担保として差し入れられた暗号資産は分別管理され、クラーケンが実施するプルーフ・オブ・リザーブ(Proof of Reserves)の対象に含まれるという。借入条件や清算水準についても、利用者に対して明確に開示されるとしており、同社は「透明性」を重視した設計であると説明している。

フレックスラインは、すべての地域で提供されるわけではなく、国や地域によって利用制限が設けられている。提供対象地域や詳細な条件については、クラーケンの公式サイトで確認する必要がある。

クラーケンは、フレックスラインについて「DeFiではないこと自体が特徴」だと位置付けており、暗号資産レンディングにおいて、責任主体や管理体制を明確にした中央集権型サービスとしての選択肢を提示する狙いがあるとしている。

参考:クラーケン
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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