
この記事の要点
- Ratioが2026年2月9日にステーブルコイン決済基盤公開
- アジア全域の越境送金に対応する新基盤
- 従来1〜3営業日かかる送金処理に対応
- 最大約3%とされる手数料負担の課題解消へ
- 2026年後半にAPI提供を本格拡大予定
アジア全域向けステーブルコイン決済基盤を公開
Kaiaエコシステム上で展開される金融インフラプロジェクト「Ratio(レーシオ)」は2026年2月9日、アジア全域のクロスボーダー決済に対応するステーブルコイン基盤を公開したと発表しました。
同基盤は、アジア圏の国際送金市場で一般的とされる「1~3営業日を要する決済処理」と「最大約3%に達する手数料負担」といった構造的課題の解消を目的としています。
Ratioは、従来の銀行間清算モデルに代わる独自の「オーケストレーションレイヤー」を導入し、24時間365日稼働する即時清算体制とコスト効率化の両立を図ると説明しています。
この仕組みにより、複数の流動性プロバイダーや清算経路を統合し、取引ごとに最適なルートを自動選択することで、決済速度と資金効率の向上を目指すとしています。
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3つの技術要素で実現する高速決済基盤
Ratioの決済基盤は、主に以下の3つの技術要素で構成されています。
- 高度なFXエンジン:
銀行間仲介プロセスを最適化し、機関投資家水準の為替レートでの取引処理を可能にします。 - インテリジェント・リクイディティハブ:
ステーブルコイン発行企業や金融機関を接続し、リアルタイムで最適な清算経路を自動選択します。 - 統合型リターンエンジン:
決済処理中に生じる一時的な余剰資金を活用し、追加リターンの創出を支援します。
開発チームは、これらの技術を単一API構成で提供することで、決済事業者や金融機関が既存システムと統合しやすくなると説明しています。
2026年後半にAPI提供拡大へ
Ratioのチーフステーブルコインオフィサーであるジョン・チョー氏は、今回の発表について次のように述べています。
アジア市場では、各国の規制環境や金融構造に対する深い理解が不可欠です。
Ratioはこうした条件を踏まえて設計されており、複雑化した決済構造を整理し、機関利用を前提とした信頼性の確保を目指しています。
現在、Ratioは一部の提携金融機関とともにPhase 1(初期段階)の実証実験を進めています。
2026年後半には、Ratioが決済事業者や清算ネットワークへのAPI提供を本格化し、アジア圏全域での商用展開を進める計画です。
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Source:Ratio発表
サムネイル:AIによる生成画像





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