
FireblocksとTRES Financeが買収合意
機関投資家向けデジタル資産インフラ提供のファイアブロックス(Fireblocks)が、デジタル資産向け企業財務データ・レポーティング基盤を手掛けるトレスファイナンス(TRES Finance)との買収合意を1月7日に発表した。
匿名の関係者が米メディア「フォーチュン(Fortune)」に明かした内容によると、今回の買収額は現金と株式を組み合わせた総額1億3,000万ドル(約203億円)相当だという。ちなみに、トレスファイナンスはアルケミー(Alchemy)、デューン(Dune)、M2、ウィンターミュート(Wintermute)を含む200超の組織を支援してきた実績がある。
今回の買収により、トレスファイナンスはファイアブロックスのプラットフォームに加わり、同プラットフォーム顧客の金融機関によるデジタル資産運用の全ライフサイクルを、取引実行から財務報告まで一貫して管理可能にするとのこと。
具体的には、トレスファイナンスがオンチェーン上の取引・残高などの活動データを監査対応の記録へと変換し、企業基準に合致する財務インテリジェンスを付与する役割を担うという。また、両社はミドルオフィスの運用とバックオフィスの財務・コンプライアンスを連携させ、オンチェーンの金融世界に向けた基盤インフラを形成するとしている。
今回の統合により、両社の顧客はデジタル資産の財務業務に必要な基盤を包括的に利用できるという。さらに両社は、統合後はデジタル資産取引が作成された時点から、財務記録に必要な取引の関連情報が自動的に紐づくと説明している。
その結果、ミドルオフィスの運用とバックオフィスの財務が単一のワークフローで接続され、リコンシリエーション(調整)、監査準備、税務報告、規制対応の各プロセスが強化されるという。
今回の統合の背景には、デジタル資産運用を巡る規制対応の重要性が高まっている点が挙げられている。ファイアブロックスは、銀行などの既存金融機関から暗号資産中心のプラットフォームまで、デジタル資産エコシステムの各組織が地域ごとに異なる規制基準に対応する必要があると発表にて説明した。
具体的には、正確なリコンシリエーション、監査に耐える報告体制、提供事業者・プロトコル・資産タイプをまたぐ税務コンプライアンスが求められるという。さらに、デジタル資産の活動は既存の基幹業務システムや元帳、レポーティングの業務フローと整合している必要があるとのことだ。
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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